キク科、Asteraceae、オオヒレアザミ(オノポルドゥム)属、南西ヨーロッパ原産、2年草、
学名:Onopordum acanthium、
和名:オニウロコアザミ(鬼鱗薊)、ゴロツキアザミ、
英名:Illyrian Scotch Thistle、Illyrian Cottonthistle、Heraldic Thistle、
2009年3月8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
オノポルドゥム・アカンティウム Onopordum acanthium の花。花の直径は2~3cm。
棘の多いふちのある葉。背丈が 2m 以上にもなる。
和名のゴロツキアザミやマリアアザミと近縁種。種小名の acantha=acanthum=acantho=acanthus ギリシャ語『とげ spine 』の意。
オノポルドゥム・アカンティウム Onopordum acanthium でした。
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(GKZ植物事典より) 和名の命名所以不詳。属名は古代ギリシャ語の onos(=ロバ)と perdo(=屁)の合成語から。種小名は「刺だらけの」の意。
ゴロツキアザミはキク科の2年草である。1年目には根出した葉がロゼットを構成する。根茎は30㎝以上にも伸びて、原産地では食用として抜き取られるという。草丈は0.5~3m程度となる。茎は上部で分枝する。茎は白色の羊毛状綿毛に覆われる。葉は長さ10~50㎝程度の楕円状で茎に互生する。葉の縁部は深裂し、先端部には鋭い刺を持つ。3~5月頃、茎頂並びに枝先に、径2~6㎝程度でほぼ球状の花をつける。花色は、ダークピンク~ラベンダー色となる。この花1個から8500~40000個の種子が生産されるという。
本種は、今日、世界各地で帰化状態にある。特に、南北両アメリカ大陸やオーストラリアでは顕著である。我が国では明治初期に園芸用に導入され、その後逸失して帰化状態にあり、昭和40年(1965)に、三重県四日市市で最初に確認されている。(GKZ植物事典より)