ラン科、Orchidaceae、オフリス属、地中海沿岸地域原産、多年草、ポルトガル、カナリア諸島、トルコ、レバノンに分布、
学名:Ophrys bombyliflora、
和名:マルハナバチラン(丸花蜂蘭)、
英名:Bumblebee orchid、葡名:Elva-aranha、
2011年3月、2014年3月、2020年3月4日、7日、2021年3月17日、18日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
オフリス・ボンビリフローラ Ophrys bombyliflora の花。
花の直径は7mmほど。草丈は5cmほど。
牧場や空き地のへりに草に隠れるように咲いている。
水はけの良い、日当りの良い場所を好むようだ。オフリス・ボンビリフローラ Ophrys bombyliflora でした。
©2022 MUZVIT
(GKZ植物事典より)(MUZVITから写真の一部を提供)
和名は、英名からの直訳。属名はギリシャ語の ophris(=眉毛)を語源としている。種小名はギリシャ語の bombyli(=虻)と flora(=花)の合成語から。
マルハナバチランはラン科の多年草である。本種の属する Ophrys 属は地中海沿岸地方に約20種(変種が多いと言われている)分布し、英名ではその花姿 から Spider orchid とか Bee orchid と呼ばれている。当然のことながら、学名でも、同様の命名となっている。本種は、概して標高900m以下の牧草地等の草原に自生し、地下に肉 質根を2個持ち、根際に2個の披針形で膜質の葉をつける。草丈は10~30㎝程度。3~5月頃花茎を直立させ、径1㎝程度の花を数個つける。花弁は緑色 (希に白色もあると言う)で、唇弁はビロード状に光沢のある黒色~濃黒褐色で、中央部は青紫色となる。本種は、オスの蜂を誘引するために蜂の姿に擬態化し ている。(GKZ植物事典より)