The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ダウクス・カロータ・ヘロピルス Daucus carota subsp halophilus

2022-07-29 09:22:35 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ニンジン(ダウクス)属、ヨーロッパ、西アジア原産の2年草、

学名:Daucus carota subsp halophilus、

和名:ノラニンジン(野良人参)、

英名:Wild Carrot、Bird’s Nest、Bishop’s Lace、Queen Anne’s Lace、葡名:Cenoura、

2013年5月23日、ポルトガル、エストレマドゥーラ地方で、2009年6月13日、2014年6月12日、7月28日、2015年5月5日、6月23日、7月25日、8月19日、2016年9月17日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ダウクス・カロータ・ヘロピルス Daucus carota subsp halophilusの花。

 

細かく切りこまれた香りのある葉。黄色がかった細い根を もつ。

 

海辺の近くなどの砂丘や崖の上などに自生。亜種名の halophilus は好塩菌。

 

花後は平たい種ができている。

 

大西洋の水平線を望む切り立った崖の台地に見られる。崖の上の台地、砂丘、海辺近くの草地などにも自生。ダウクス・カロータ・ヘロピルス Daucus carota subsp halophilusでした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、野生種のニンジンの意から。属名は、ギリシャ語のdaiein(=温める)を語源とし、薬用とすると体を温めるということから。種小名はニンジンのラテン古名で、語源は「角」を意味した。

ノラニンジンはセリ科の1・2年草である。草丈は30~60㎝程度となる。葉は長柄を持ち3回羽状に深裂し、裂片は披針形~線形で、先端部は鋭 頭となる。複葉で2~3回に裂ける。小葉は卵形~倒卵形でである。7~9月頃、複散形花序を出し、白色5弁の小花を多数つける。食用に栽培されるニンジン と相違して直根の太さは1㎝に満たない。果実は長楕円形で刺を持つ。一般的には、栽培されたニンジン(Daucus carota subsp. sativas)が逸失したものが本種と説明されているが、学名からも、本種(野生種)を栽培化したものが食用ニンジンなのでは無かろうか?本種は、世界の温帯地域に帰化状態にあり、我が国も例外では無い。  (GKZ植物事典より)

 

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