フランケニア科、Frankeniaceae、フランケニア属、地中海沿岸地域原産の常緑多年草、
学名:Frankenia laevis、
英名:Sea Heath、葡名:Tomillo sapero、
2014年5月16日、2016年5月31日、2020年7月8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
フランケニア・ラエヴィス Frankenia laevis の花。花弁の色、形は自生場所によって多少の変化がある様に思っていたが、調べてみると別種であることが判り、別サイトとした。別サイト:フランケニア・コリンボサ Frankenia corymbosa。
花の直径5ミリ以下。デジカメで写して、初めて花の実体が見えた。葉は潮風と太陽から身を守るため多肉質。草丈は30cmほど。
夏は灼熱の太陽、冬は強風吹きすさぶ断崖絶壁という過酷な場所に生きていて、断崖絶壁の台地で地を這うように枝を延ばしている。大きな株では直径1メートル程にも広がる。科名と属名のフランケニアは、スウェーデン、ウプサラ大学の植物学、解剖学の教授だった J. Frankenius(1590 ~ 1661) にちなむ。
フランケニア科には約 80 種が知られており、温帯から亜熱帯に分布。(日本新薬、植物図鑑DBより)
フランケニア・ラエヴィス Frankenia laevis でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はスウェーデンの植物学者 Johan Frankenius(Franke) への献名。種小名は「平滑の」の意。
フランケニア・ラエヴィスは、フランケニア科の多年草(亜低木)である。本種は、原産地の項に記した地で沿海地の塩性湿地や砂丘等に自生の見られる耐塩性の野草である。草丈は10~30㎝程度となる。茎の基部は木質化する。茎は赤味を帯び、周囲は柔毛匂われる。葉は、長さ3~5㎜程度の線形で茎に対生する。葉も灰白色の柔毛に覆われている。葉は多肉質で、縁部は外側に反曲し円筒状となり、先端部は尖る。5~9月頃、葉腋に径5㎜程度で淡桃色~白色の5弁花をつける。花後には長さ2㎜程度の蒴果をつける。(GKZ植物事典より)