キク科、Asteraceae、アザミ属、ヨーロッパ原産、1年草、
学名:Cirsium palustre 、
和名:キルシウム・パルストレ、
英名:Marsh Thistle、European Swamp Thistle、葡名:Cardo-palustre、
2011年6月10日、2016年6月13日、7月16日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
キルシウム・パルストレ Cirsium palustre の花。草丈は60~150センチ。牧草地、路傍、荒地などに自生。
1年草。
秋~春に成長し、開花時期は夏から秋。
花には棘がないが、茎には鋭い棘がある。
キルシウム・パルストレ Cirsium palustre でした。
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(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャの医師ディオコリデスが cirsos(=静脈)を広げるのに用いたヒレアザミ属(Caruduus)の薬草の名であったが、草姿が似ているので転用されたものという。種小名は「沼沢地を好む」の意。
キルシウム・パルストレは、キク科の多年草である。本種は、ユーラシア大陸に広く分布するアザミである。学名に示されるように、概して沼沢地や河川などの湿り気の多い地に自生の見られる野草である。全草に白色の細毛が覆う。草丈は0,5~2m程度まで及ぶ。茎は直立するが、ほとんど分枝をしない。茎の周囲には小さな刺で覆われている。茎は赤味を帯びている。根出葉は全体に刺を持った紫色の葉がロゼットを作る。茎葉はほぼ線状で、柄茎に互生する。6~9月頃、茎頂に円錐花序を出し、10~20㎜程度で桃紫色の花を多数つける。花後には平板な楕円形で光沢のある種子をつけ、先端部に羽毛をつけ、風で飛散する。本種は、アメリカやカナダでは帰化状態にある。ニュージーランドやオーストラリアでも帰化状態にある。(GKZ植物事典より)