キク科、Asteraceae、カルタムス属、地中海沿岸地域原産の1年草、
学名:Carthamus lanatus、
和名:アレチベニバナ(荒地紅花)、
英名:Distaff Thistle、Woolly Distaff Thistle、Wooly Dwwarf Thistle、Downy Sunflower、Saffron Thistle、
葡名:Cardo-beija-mão、Cardo-cristo、Cardo-sanguinho、Cártamo-lanoso、
2014年6月10日、2015年7月19日、25日、2020年6月17日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
ポルトガルの乾燥した草原や岩場に生育。花の直径は2cmほど。
草丈は30~70cm。田舎道の沿道に咲くカルタムス・ラナトゥス Carthamus lanatus 。
大西洋を望む岸壁上に咲くカルタムス・ラナトゥス Carthamus lanatus でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、原野に自生するベニバナの意。属名はアラビア語の quartom(=染める)に由来している。種小名は「羊毛のような軟細毛で覆われた」の意。
アレチベニバナはキク科の1年草である。草丈30~70㎝程度となる。概して白色の羊毛状軟細毛で覆われるが、老成化すると無毛となる。茎葉直立し、上部でよく分枝をする。葉は、披針形~卵形で、縁部は深裂し、裂片の先端部は刺状突起となり、先端部も鋭頭で刺状突起となり、基部では無柄で、茎を抱き互生する。7~8月頃、茎頂に径1~2㎝程度で黄色い頭花をつける。花は筒状花のみで構成される。花後には長さ0,5㎝程度の痩果をつける。本種は、地中海沿岸地方原産種であるが、今日、南北両アメリカ大陸・オーストラリア等では帰化状態にある。我が国では、昭和30年(1955)に帰化状態にあるのを確認されて以来、近畿地方・四国を中心にして全国に広まりを見せている。(GKZ植物事典より)