The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

クスクタ・エピティムム Cuscuta epithymum

2022-04-15 09:42:04 | ポルトガルの野の花

ヒルガオ科、Convolvulaceae、ネナシカズラ属、ヨーロッパ原産、

学名:Cuscuta epithymum、

和名:クローバー・ネナシカズラ、アルファルファ・ネナシカズラ、

英名:Dodder、Hellweed、Strangle-tare、

葡名:Cabelos、Cabelos-de-nossa-senhora、Cuscuta、Enleios、Linho-de-cuco、

2016年6月5日、9日、2020年5月28日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

クスクタ・エピティムム Cuscuta epithymum の花。クスクタ・エピティムムはヒースやハリエニシダに寄生することが知られているが、ここではダウクス・カロータに寄生しているのを発見。

 

ネナシカズラはアリ、ミツバチ、スズメバチなど多くの異なる昆虫によって受粉するが、自己受粉によることもある。

 

クローバー・ネナシカズラは、葉が目盛りになる、根のない、寄生植物である。その茎は無毛で、糸のようで(厚さ 0.40mmの0.25-)、色は黄色、赤色、或いは紫がかっている。

 

 

 

初めて目にしたときは、ダウクス・カロータの花だと思ったが、不思議に思い、目をこらすと、赤い糸が絡んだまったく別の植物だった。本体はクスクタに絡みつかれて、息も絶え絶えの状態に見える。クスクタは元気良く、蕾に花が開いている。クスクタ・エピティム Cuscuta epithymumでした。

©2022  MUZVIT

 

 

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レピディウム・ヘテロフィルム Lepidium heterophyllum

2022-04-14 10:28:40 | ポルトガルの野の花

アブラナ科、Brassicaceae、コショウソウ(Lepidium)属、マメグンバイナズナ属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Lepidium heterophyllum、

英名:Smith’s Pepperwort、葡名:Lepídio、

2016年6月13日、2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

レピディウム・ヘテロフィルム Lepidium heterophyllum の花。

 

花の穂は5cmほど。白く小さな4弁花が穂状に固まって咲く。草丈は20cmほど。葉は長卵型で互性。

 

高地の湧き水のほとりでも生育。

 

原産地は地中海沿岸地域となっているが、イラン地方とも言われているが不明。

 

辛く香辛野菜として使われる。種小名は heterophylla=heterophyllum=heterophyllus ギリシャ語で、異なった+葉 different leaf hetero+phylla ポルトガルの標高1000mほどの草地などで初見。レピディウム・ヘテロフィルム Lepidium heterophyllum でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の lepis(=小鱗)を語源としている。果実の形から。種小名は「多形葉の、異葉性の」の意。

レピディウム・ヘテロフィルムはアブラナ科の多年草である。本種は原産地の項に記した地で、標高0~2200mまでの高地までの山岳地帯や牧草地の水路や 岩場に自生の見られる野草である。根茎は木質化し、茎は直立または斜上する。草丈は15~45㎝程度となる。根出葉は、卵形で株基にロゼットを構成する。 茎葉は長さ5~20㎜程度の楕円状三角形で、縁部には鋸歯があり、先端部は幾分尖り、基部は茎を抱き、茎に互生する。4~6月頃、茎上部に集散花序を出 し、白色4弁の小花(径3~4㎜)を多数つける。花後の果実は、長さ4~6㎜、径3㎜程度で、翼を持った楕円状である。北米北部の太平洋岸・大西洋岸双方の沿岸地域では帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

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アンティリヌム・グラ二ティクム Antirrhinum graniticum

2022-04-13 10:00:59 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、 Plantaginaceae、キンギョソウ属、南ヨーロッパと北アフリカの地中海沿岸部原産、多年草、

学名:Antirrhinum graniticum、

和名:キンギョソウ(金魚草)、英名:Snapdragon、葡名:Bocas-de-lobo、

2011年6月、2016年6月16日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

アンティリヌム・グラ二ティクム Antirrhinum graniticum 白花。

 

花の長さは3cmほど。田舎道の脇にいっせいに咲き誇っていた。

 

草丈は50cmから1mほど。

 

 

 

そそり立つ崖の上に咲いていた。アンティリヌム・グラ二ティクム Antirrhinum graniticum でした。  

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は「鼻に似ている」の意。種小名は「花崗岩の割れ目に生える」の意。

アンティリナム・グラニティクムはオオバコ科(←ゴマノハグサ科)の多年草である。本種は、イベリア半島の石灰岩地帯に自生する野草である。 全草に白色の軟細毛が密生する。茎は上部で良く分枝をする。葉は長さ1,5~6㎝程度の披針形で、縁部は全縁、先端は幾分尖り、基部には短い葉柄がつき、茎に互生する。3~6月頃、茎上部に長い総状花序を出し、長さ3㎝程度の唇形花を多数つけ、下方から上方へと咲き上がる。花後には、長さ1㎝程度で楕円形~卵形の蒴果を着ける。花色は、白色~淡桃色~淡桃青紫色である。(GKZ植物事典より)

 

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ヴェルバスクム・プルヴェルレントルム Verbascum pulverulentum

2022-04-12 10:04:20 | ポルトガルの野の花

ゴマノハグサ科、Scrophulariaceae、モウズイカ(Verbascum)属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Verbascum pulverulentum、

英名:Hoary Mullein、Broad-leaf Mullein、葡名:Verbasco-pulverulento、

2015年6月16日、2016年6月15日、2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

種小名の pulverulentum は粉っぽいの意。英名の Broad-leaf は幅の広い葉の意。モウズイカ属 (Verbascum) は、250種ほどを含むゴマノハグサ科の属の一つである。主にヨーロッパとアジアに分布し、地中海地方でもっとも高度に分化している。

 

多くは二年草もしくは多年草で、まれに一年草や小低木になるものもある。高さは0.5 - 3mになる。成長の初期には地表面でロゼット状に密集した葉を展開し、後に背の高い花茎を立ち上げる。二年生のものは、最初の年はロゼットを展開し、翌年花期になると茎が伸び出す。葉は旋回状に整列し、しばしば毛深くなるが、一部の種は無毛である。花は5弁の放射相称花で、多くの種は黄色だが、オレンジ、赤茶、紫、青、白などの色もある。果実は多数の微小な種子を含む蒴果である。多くの種がアメリカ合衆国、オーストラリア、ハワイ州に導入されており、一部は野生化している。

 

2000年以来、より背が低く花のサイズが大きく、より鮮度が長持ちする傾向のあるサザンチャームのような新しく作出された園芸種がいくつか登場した。いくつかはこの属の新しい色もあった。二年草タイプも多年草も、多くは種子から育成される。造園において、モウズイカ属の植物は、乾燥土壌でも長期間花をつけている点や、ほっそりして背の高い形が評価される。

 

この植物は、喘息や呼吸障害に効果的な薬草として利用されてきた長い歴史がある。この植物の花から製造されるエキスは、中耳炎など耳の感染症の治療に効果的である。ビロードモウズイカは、咽喉炎、咳、肺病に対する薬草として使われていた。この植物が北アメリカに入ったのは近年のことであるが、ネイティブ・アメリカンは高レベルのロテノンを含むこの植物の種子を魚毒として使っていた。

 

また、毛の多いこの植物の葉を乾燥してランプの芯に入れると、細かい毛に簡単に火がつくので、良い火口になる。茎を油や樹脂に浸して蝋燭や松明としても利用された。日本にモウズイカ属の野生種は分布していないが、幾つかの種は園芸種として導入されている。また、ビロードモウズイカやアレチモウズイカは帰化植物にもなっている。(Wikipedia)より

©2022 MUZVIT

 

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セダム・プルイナツム Sedum pruinatum

2022-04-11 09:38:04 | ポルトガルの野の花

ベンケイソウ科、Crassulaceae、マンネングサ属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Sedum pruinatum、

2015年6月13日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

セダム・プルイナツム Sedum pruinatum の花。ポルトガルの山岳地帯に自生。

 

草丈は20cmほど。茎は直立し群生する。

 

 

 

花の直径は1cmほど。粉を吹いた様なレモンイエローの6弁花。

 

標高の高いところを走る国道の沿道などで確認。セダム・プルイナツム Sedum pruinatum でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ラテン語の sedere(=座る)を語源としている。この属の植物が岩などに張り付いていることが多いことからと言う。種小名は「白粉のある」の意。

セダム・プルイナツムは、ベンケイソウ科の多年草である。本種は、イベリア半島の山岳地帯に群生の見られる野草である。茎も・葉も多肉質である。草丈は 20㎝程度となる。葉は、厚味があるために丸味を帯びた狭楕円形で、茎の周囲を取り巻くように密着してつく。葉の先端部は刺状突起となる。6~7月頃、長い花茎を立ち上げ、上部に総状花序を出し、鮮黄色で径1㎝程度の6弁星形花を多数つける。花茎は、幾分桃色を帯びており、周囲は白粉を吹いたように白色を帯びる。花茎には狭楕円形で小形の葉が疎らに互生する。(GKZ植物事典より)

 

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ヘリアンテムン・マリフォリウム Helianthemum marifolium

2022-04-10 10:15:35 | ポルトガルの野の花

ハンニチバナ科、Cistaceae、ヘリアンテムン属、地中海沿岸地域原産、

学名:Helianthemum marifolium、

和名:イワノバラ(岩野薔薇)、英名:Yellow Sun-rose、

2011年1月17日、2015年1月24日、2月1日、5月5日、12月12日、2016年1月29日、2月7日、16日、29日、6月5日、2018年2月12日、5月7日、2020年2月27日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年12月23、日、アルガルベ地方で撮影、

 

 ヘリアンテムン・マリフォリウム Helianthemum marifolium の花。表示名は学名の音読み。

 

花の直径は1cmほど。草丈は20cmほど。額片や葉、茎など毛深い。

 

匍匐して枝を広げる。葉は小さく楕円形。

 

 

 

ロスマリヌス・オフィキナリス Rosmarinus officinalis や ロブラリア・マリティマ Lobularia maritima などと一緒に咲いている。寒風吹きすさぶ断崖の上で。レモンイエローが春を誘う、ヘリアンテムン・マリフォリウム Helianthemum marifoliumでした。 

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 属名はギリシャ語の helios(=太陽)と anthos(=花)の合成語から。種小名の語源不詳。(ギリシャ語の marunus(=海の近くの)と folium(=葉)の合成語で、本種が海浜植物である事を示しているものと推測される。)

ヘリアンテムム・マリフォリウムはハンニチバナ科の常緑樹である。本種は、原産地の項に記した地で、海浜近くの岩礫質な土壌に自生の見られる灌木である。茎は地上を匍匐し分枝を繰り返し、樹高は20㎝程度となる。茎の周囲や葉には白色の軟細毛が覆う。葉は楕円状で、縁部は全縁、中央部で主脈に沿って下方に凹みを見せ、先端部は幾分尖り、茎に対生する。若葉の表面には白色の細毛が密生する。夏場に、茎頂に散形花序を出し、径1㎝程度で黄色い5弁花を数個つける。萼片は赤味を帯び、周囲には白色の軟細毛が覆う。 (GKZ植物事典より)

 

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オフリス・スコロパクス・素心花 Ophrys scolopax_b

2022-04-10 09:53:57 | ポルトガルの野の花

ラン科、Orchidaceae、オフリス属、中東~南欧~地中海沿岸地方~エーゲ海沿岸地方~北アフリカ原産、

学名:Ophrys scolopax、

和名:オフリス・スコロパクス、ヤマシギラン(山鴫蘭)、ヤマシギハチラン(山鴫蜂蘭)、

英名:Woodcock Ophrys、Woodcock Bee Ophrys、Woodcock Bee-orchid、Woodcock Orchid、Deep Forest Ophris、

2020年3月4日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

オフリス・スコロパクス Ophrys scolopax の素心花。表示名は学名の音読み。

 

花の直径は2cmほど。草丈は10~30cmほど。内陸部にはあまりなく沿岸地域に多く見られるが、素心花は初めて確認した。

 

一つの花茎に4~20ほどの花をつけ、下から順に咲く。

 

地中海沿岸や中東などに分布。石灰岩の岩場や草むらなどの地上に自生。普通種では花弁の色には濃淡があり、舌弁の模様も微妙に異なる。オフリス属では比較的遅くに咲き始める。オフリス・スコロパクス・素心花  Ophrys scolopax_b でした。

©2022 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ophris(=眉毛)を語源としている。種小名は、ラテン語で「シギ(鴫)」の意で花姿が似ていることを示している。

オフリス・スコロパクスはラン科の多年草である。本種の属する Ophrys 属は地中海沿岸地方に約20種(変種が多いと言われている)分布し、英名ではその花姿から Spider orchid とか Bee orchid と呼ばれている。花は、本属の特徴である昆虫を思わせるような擬態花である。本種の場合、学名の種小名では、「シギ(鴫)」となっているが、英名では「ヤマシギ」とされている。本種は、概して原産地の項に記した地の石灰質土壌で開けた草原地帯に自生の見られる野草である。草丈は10~60㎝程度となる。葉は、根際から5~6個の披心形の葉をつける。葉は、全体的にはロゼット状となり、基部は葉柄状と化し、先端部は尖る。葉の表面には平行脈が走る。葉は晩秋に地表に現れ、開花時にはほぼ黄色くなっている状態となる。3~6月頃、花茎を立ち上げ3~10個程度の花をつける。花径は2㎝程度で、掲載した写真に見られるような昆虫に擬態した花姿を見せる。花色は個体差が大きいという。いずれにしても昆虫に擬態化して、昆虫を招き受粉を媒介してもらうことになる。 (GKZ植物事典より) 

 

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ウロスペルムム・ピクロイデス Urospermum picroides

2022-04-09 10:04:40 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ウロスペルムム属、ポルトガル原産、

学名:Urospermum picroides

葡名:Leituga-amargosa、Leituga-de-burro、

2020年3月15日、2021年5月13日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

全体がとげに覆われている。

 

 

 

ウロスペルムム・ピクロイデス Urospermum picroides でした。

©2022 MUZVIT

 

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セネキオ・リヴィダス Senecio lividus

2022-04-08 10:03:16 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、キオン(セネキオ)属、地中海沿岸地域原産、

学名:Senecio_lividus、

葡名:Erva-loira-de-flor-grande、Tasneira-azulada、

2020年3月11日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

 

 

葉はキク科であると証明している。

 

セネキオ・リヴィダス Senecio lividus でした。

©2022 MUZVIT

 

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プランタゴ・コロノプス Plantago coronopus

2022-04-07 10:18:13 | ポルトガルの野の花

オオバコ科、Plantaginaceae、オオバコ属、ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Plantago_coronopus、

和名:セリバオオバコ(芹葉大葉子)、

英名:Buck’s-horn Plantain、伊名:Piantaggine barbatella、Erba Stella、葡名:Diabelha、

2020年3月4日、7日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

葉がサラダとして利用される。

 

腎臓病や尿路疾患によいとされるほか、お腹を緩くする作用があると言われている。

 

花穂は5cmほど。

 

 

 

草丈は20cmほど。プランタゴ・コロノプス Plantago coronopus でした。

©2022 MUZVIT

 

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ハリミウム・ハリミフォリウム・ムルチフロールム Halimium halimifolium_ssp_multiflorum

2022-04-06 15:25:27 | ポルトガルの野の花

ハンニチバナ科、Cistaceae、ハリミウム属、西地中海沿岸地域原産、

学名: Halimium_halimifolium_ssp_multiflorum

和名:ロックローズ、

英名:Spotted Yellow Sun Rose、Rockrose、Yellow Sun Rose、

葡名:Sargaça-das-areias、

2014年6月21日、2017年6月16日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハリミウム・ハリミフォリウム・ムルチフロールム Halimium halimifolium でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の halimion(=ある種の海浜植物名)を語源としている。種小名は「ハマアカザ属のような葉を持った」の意。

ハリミウム・ハリミフォリアは、ハンニチバナ科の常緑樹である。概して、原産地の項に記した地の沿岸地帯で、日当たりの良い岩場や草原等に自生する。葉は 灰緑色の楕円状卵形で、縁部には不規則な鋸歯があり、先端部はほぼ鈍頭、基部では葉柄状と化し茎に対生する。4~6月頃、茎上部に円錐花序を出 し、径4㎝程度で黄花の5弁花をつける。花後には楕円形で冠毛を持った蒴果をつける。   (GKZ植物事典より)

 

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アネモネ・パルマテ・白花 Anemone palmate_b

2022-04-05 09:51:18 | ポルトガルの野の花

キンポウゲ科、Ranunclaceae、アネモネ属、ヨーロッパ、地中海沿岸地域原産、宿根草、

学名:Anemone palmate、

英名:Yellow Anemone、Palmate Anemone、Cyclamen-leaved Windflower、

葡名:Anémola、Anémona-do-Tejo、Anémona-dos-jardins、Campnilha、Flor-de-Pácoa、Flor-de-vento、Pulsatilha

2020年3月11日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通種は黄色花で、白花は初めて発見した。アネモネ・パルマテ・白花 Anemone palmate_b でした。

©2022 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語のanemosu(=風)を語源としている。種小名は「掌状の」の意。

アネモネ・パルマータは、キンポウゲ科の多年草である。草丈は10~60㎝程度となる。根生葉は掌形で、3から5浅裂し、ロゼットを構成する。茎葉は、多深裂し、遠目には線状に見える。2~4月頃、茎頂に径3,5㎝程度で鮮黄色~クリーム色の花をつける。遠目にはキクのような花姿であるが、花弁のように見えるのは実際的には萼片である。萼片は8~15個となる。花後の果実は長さ3㎝、径2㎝程度と、意外に大きな卵形で、周囲には褐色の長細毛が密生する。我が国への渡来時期不詳。(GKZ植物事典より)

 

 

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ウエストリンギア・フルティコサ Westringia fruticosa

2022-04-04 10:27:09 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、ウエストリンギア属、オーストラリア南東部原産、

学名:Westringia fruticosa、

和名:ウエストリンギア、オーストラリアン・ローズマリー、

英名:Coastal Rosemary、Australian Rosemary、

葡名:Alecrim-australiano、Alecrim-costeiro、Alecrim-do-litral

2016年2月6日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ウエストリンギア・フルティコサ Westringia fruticosa の花。花の直径は2cmほど。ポルトガルでは1月より開花。

 

草丈は1m~1.5mほどになる。よく枝分かれして細い棒状の葉をたくさんつける。

 

樹姿、葉形がローズマリーに似ていることからオーストラリアン・ローズマリーと呼ばれているが、芳香はない。

 

花色はローズマリーよりも淡く、桃色から白色。葉の裏側はシルキー・グレイ。枝や茎はとても柔らかい。

 

属名はスウェーデンの医師 J.P.Westring の名に因んでいる。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。別名は、英名からで、産地名並びに花姿から。属名は、スウェーデンの医師 J.P.Westring の名に因んでいる。種小名は「低木状の」の意。

ウエストリンギアは、シソ科の常緑樹である。園芸界では、オーストラリアン・ローズマリーの名で流通しているが、その名の通りにローズマリーに似た樹形・花姿を見せる。花色は、ローズマリーよりも幾分色の淡い青味を帯びた白色。樹高は2m程度までで、自生地ではブッシュ状となる。葉の裏面はシルキー・グレイとなるのが特徴。花期は本来的には春ということになるが、周年花を見ることが可能。手に触れてみると分かるが、枝や茎はとても柔らかい。オーストラリアには花色のピンクのWestrinngia glabra種も存在する。我が国への渡来時期不詳。(GKZ植物事典より) 

 

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ノネア・ヴェシカリア Nonea vesicaria

2022-04-03 10:20:08 | ポルトガルの野の花

ムラサキ科、Boraginaceae、ノネア属、ヨーロッパ地中海沿岸地方原産、多年草

学名:Nonea vesicaria、

和名:ノネア・ヴェシカリア、英名:Red Monkswort、

2011年2月12日、2016年2月16日、29日、2020年2月20日、3月4日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ノネア・ヴェシカリア Nonea vesicaria、表示名は学名の音読み。

 

花の直径は5mmほど。花は濃い紫色で筒状に咲く。草丈は15~50cmほど。

 

葉は非常に毛深く、5cmほどの長楕円形で互生する。枝分かれし、草丈は50cmほどにもなる。

 

花期は2月~5月。種小名の vesicaria はラテン語で『気胞を持つ bladder、気孔のような』の意。

 

ノネア・ヴェシカリア Nonea vesicaria でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、ドイツの植物学者 J.P.None への献名。種小名は、「膀胱」の意で、結実時の様子から。

ノネア・ヴェシカリアはムラサキ科の多年草である。本種は、地中海沿岸地方の沿海地で、日当たりの良い草原に自生の見られる野草である。草丈は15~50㎝程度となる。葉は長さ5㎝、幅2~3㎝程度の楕円状で、全縁、先端部は鋭頭で、茎に互生する。根出葉は、叢出し、ロゼット状となる。葉も茎も全体的に白色の長細毛が密生する。2~5月頃、花茎を立ち上げ、上部に円錐花序を出し、径5㎜程度で、長さ7,5~8,5㎜程度で、赤紫色の筒状花をつける。萼片の外側も白色の細毛で覆われる。花後には、長さ15㎜程度の円筒形の果実をつけ、その外側には剛毛が散生する。(GKZ植物事典より)

 

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ヴィキア・ベンガレンシス Vicia benghalensis

2022-04-02 09:57:14 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ソラマメ属、地中海沿岸地域原産、多年草、蔓性1年生草本、

学名:Vicia benghalensis、

英名:Purple Vetch、Reddish Tuffed Vetch、

葡名:Ervilhaca-de-bengala、Ervilhaca-purpúrea、Ervilhaca-vermerha、

2010年5月、2014年4月21日、2015年4月29日、2018年5月5日、23日(豆)、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年5月7日、2018年 5 月 15 日、アレンテージョ地方で撮影、

 

 ヴィキア・ベンガレンシス Vicia benghalensisの花。山地や草原の日当たりの良い場所に自生。

 

茎の長さは、80-150cm になる。茎は角張り、細かい毛がある。

 

葉は羽状複葉でやや薄く、18-24個ほどの小葉と巻きひげからなる。托葉は小さく2歯があるが、無いものもある。

 

花期は5-7月で、茎の上部にある葉の脇から花柄を伸ばす。淡紫色から青紫色の蝶形花が総状花序で咲く。花の長さは10-12mm。5歯のある萼をもち、下側の1歯が特に長い。果実は毛がなく、長さが2-3cm、幅が 5-6mm になる。普通、5個ほどの種子ができる。

 

ヴィキア・ベンガレンシス Vicia benghalensis でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ラテン語のvincire(=巻き付く)を語源としている。種小名は、「(インド)ベンガル地方の」の意。しかし、原産地は南欧~北アフリカである。

ヴィキア・ベンガレンシスはマメ科の1年草である。概して海岸近くの日当たりの良い草地に自生の見られる野草である。茎・葉・花それぞれに白色の細毛に覆 われる。蔓性植物で長さは60~90㎝程度となる。葉は偶数羽状複葉で、茎に互生し、小葉は長楕円形で、10個あり、長さ3㎝、幅5~6㎜程度、先端は丸 い。葉の両面には軟毛がある。4~6月頃、葉腋から総状花序を出し、長さ1~2㎝暗赤色~濃赤紫色の筒状花をつける。花冠は、マメ科特有の蝶形はとなる。 萼片には長細毛が密生する。花後の果実は、長さ3,5㎝程度の莢科であり、細毛に周囲が覆われている。本種は、本来原産地の項に記した地域が原産地であるが、広く温帯地域に帰化状態にある。「用途」の項に記した目的で各国に持ち込まれ、それらが逸失し野生化したものと言う。(GKZ植物事典より)

 

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