医大生・たきいです。

医大生的独言。

「繰り返しやる」と身に付くということ

2017-09-15 23:07:04 | 医大生的生活

月並みですけど、よく寝た次の日の授業はちゃんと聞けますね(笑)。医大生・たきいです。





いつも教室で左隣に座る友人が、休み時間、将棋の定跡書を熟読している。私が小学生のときに愛読していたもので、何回も繰り返して並べた思い出の本だ。

四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)
藤井 猛
河出書房新社


友達の本を覗き込んでついつい回答を口走ってしまった。

「うーんと、▲1一角成△2二銀▲同馬△同玉▲8一飛成で先手よしかなぁ~」

友達はまさかと思ったようでページをめくって確認。すると、私が言った通りの手順が書いてあってびっくりした様子。「手順が身体に染み付いているんだね…」と言ってくれた。そうそう、その定跡は今でも諳んじられるわ。

この本を最後に読んだのはもうかなり昔のこと。無論、答えを暗記しているわけでもない。

小学生という頭の柔らかい時期に勉強したから、という理由もなくはないかもしれないけど、ポイントではない気がする。

けだし、

・手順の意味を考えて棋譜並べをしていた
・繰り返しやっていた


この2点に尽きる。こういったスタンスで当時この本を読んでいたから、15年も経った今でもよく覚えているのだろう。そこまで強くなれたわけではないけれど、自分なりに精一杯盤上に没頭していた尊い時間だった。



医師国家試験の勉強も、将棋の定跡の勉強と似た側面がある気がする。内科の問題の答えに自信を持てる時って、問題文の展開を先読みできた時だと思うけど、将棋と同じで「3手の読み」が重要で、

「歩を突く」「取られる」「垂れ歩」という3手の読みと同じ要領で、
「○○検査を出す」「陰性だ」「××は除外できる」という3手の読みが診断学でもできてくる。

将棋の手筋の「垂れ歩」をマスターできたのも、初めからそうした才能があったわけではない。繰り返しやったからできるようになったのだ。奨励会なんて全く歯が立たないと小3のときに気が付かされたぼくは凡人なんだから。

物事の習得には、「繰り返しやる」のが王道だ。将棋は、序盤の研究が昔から好きだった。定跡の勉強だと思えば、少しは国試の勉強も楽しくなれる気がする。

さて、現状の勉強は。繰り返し、やれていない。これが、今の自分の最大の弱み。

そうか。道が見えた。



(3連休を充実させたい人(笑))
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