ケイシロウとトークアバウト

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湯船(ゆぶね)の冬

2019-03-17 00:08:43 | 日記



ケイジロウ、

冬の寒くて、タマの縮む季節こそ、湯船に浸かれば、パラダイスな感覚に捕らわれるモンや。

ここに、

アサノと言うジジイがいた。

リストラされて、やむ無く始めた商売もうだつが上がらず、

こうして、

歳を取るだけの日々と成った。

ジジイは、一人息子と絶縁されていた。理由は、オレオレ詐欺に引っ掛かり、

息子に残すべき金を渡してしまった事にある。

更に、

最近、

とある信仰宗教に騙され、

有り金総てが消えた。このアサノを騙した宗教の名前はわからないが、アサノを知る多くの人達が、アサノを巧みに導いた神として、蔑んでいるとの事。

とにかく、ジジイは、疲れていた。何もかもに疲れていた。悪運に憑かれていた日々を忘れる為にも、湯船に浸かれて、うれしさ感じた。

ジジイは、湯船の暖かさに、なんとなく、母親の母胎を想像した。

それだけ、心身共に、疲労の極にあり、

こうして、

冬の湯船の有りがたさを骨身に感じつつ、ジジイは、満足できた。

ジジイは、湯船の中に大きく手足を伸ばし、

そして、

死んだ🛐