結構前の話。
コトの発端は、
モーさんが、
ぼったくりバーとは知らずに、
店内に入り、
法外な料金が払えなくなったことからや。
店主のヤクザから、
某原子力発電所に除染に行ってもらうと言われて、
ショック🤯のあまり、
ゲロ吐こうとしてたところに、
ヤクザの親分が現れた。
そして、
強面の店員たちに、
「お客様にはナニがあっても失礼があってはあかん。ワシの明日のショウに招待するさかい。お客の住所を特定せえよ」と、
強い語調で命じた。
店員の一人がモーさんに、
「開幕は8時やさかい、7時にお迎えにあがります」と言った。
ここで断れば、
除染作業させられることを直感したモーさんは、
店員たちに、
「明日のショウを楽しみにいたしております」とうやうやしく答えた。
翌日。
ヤクザに雇われたタクシー運転手によって、
家から、
ヤクザ専用(🤔❓)のショウホールに連れられたモーさんは、
親分の計らいで、
前方の席で腰をおろすこととなった。
当然、
強面の観客で会場は満席やった。
プログラムには上演時間が8時から12時と書かれていたので、
モーさんは、
4時間の辛抱と、
心に言い聞かせた。
ショウが始まった。
親分が主人公の不眠症の男を演じていた。
独白で、
「どんな金銀財宝も心地よい眠りの前には、ちりあくたに等しい。おお、眠りよ!いつになればそなたと戯れられるのか」
すると、
モーさんの横の席の客が、
「アォぉ~ん❗️アォぉ~ん❗️」といきなり遠吠えした。
モーさんが驚いていたら、
舞台の親分は独白で、
「オオ😳ナンという犬の響きか😳😳まるで、あらゆる死者や悪魔を呼び出すかの調べよ❗️」と言い、
舞台を動き回って、
セットとしての椅子に腰掛けた。
再び独白で、
「眠りを与えられないのなら眠るふりしてナニが悪かろうか」と言い、
目を閉じて、
そのまま動かなくなった。
いつまでたっても舞台上の親分は動かないので、
モーさんが席を立とうとしたら、
後ろ席の男が、
「除染しますか?」と囁いたので、
モーさんは戦慄した。
モーさんは小声で、
「トイレに行きたいのですが」と言うと、
後ろ席の男は、
「シーッ❗️」と言いながら、
布に包んだ尿瓶をモーさんに渡した。
モーさんは驚いて、
「それは------😩」と囁くと、
後ろ席の男は、
「除染しますか?」と囁き返したので、
モーさんは尿瓶を使うことにした。
舞台は、
親分が、
いつまでたっても目を閉じて動かず、
ただ、
風や波や鳥のさえずりといった効果音が、
代わる代わる流されるだけやった。
あまりにもこうしたことが続くので、
モーさんは眠くなり、
うとうとし出した。
すると、
後ろの席の男が小声で、
「除染しますか?」と囁いてつつくので、
モーさんは目を見開いた😳
それにしても、
舞台の親分は、
目を閉じたまま、
全く動かなかった。
ただ、
ひたすら、
風や波や鳥のさえずりの効果音が流された。
モーさんが腕時計⌚️に目をやると、
深夜の2時になっていた。
ここでモーさんは悟った。
開演が8時というのは20時の間違いやけど、
終演の12時は0時やなくて、
そのままに昼の12時であることを🙀
あんじょう、
AM 11時30分まで目を閉じていた親分は、
やっとで目を開けて、
独白で、
「我らが目を開けてる時はまどろみと夢が訪れ、我らが目を閉じる時は現実に生きる」と言い、
舞台に用意された朝食をゆっくりといただいた。
AM 11時58分まで。
そして、
親分は観客に向かって、
「皆さまの心地よい現実を祈り、慌ただしい眠りを応援いたしましょう!」と大きく叫ぶと、
大歓声が沸き起こった!
幕が下ろされ、
強面の面々から、
モーさんに、
「お疲れ様でした」「ありがとう」の多くの声が投げかけられたが、
モーさんは、
白眼剥きながら、
ふらふらと、
家路に向かうんやった。