画像は、イメージ。
ある野球少年がいた。
高校野球ではピッチャーやったけど、うだつが上がらず、大学進学。
そしたら、
大学野球で才能開花。
豪速球投げまくり、
三振取りまくる男へと成長。
それで、
みんなから、
速球君と言われた。
とにかく、速球👀‼️速球👀‼️速球👀‼️
プロ野球のスカウトマンに目を付けられて、
プロとしてのテストまで打診された。
速球君は傲慢になり、
部員すべてを小馬鹿にした。
俺は偉い‼️俺は偉い‼️俺は偉い‼️の有頂天三唱❗
速球君にとって、
未来は征服されたも同然やった。
プロ野球に入って、
高級マンション買って、高級車買って、高級娼婦を買う喜びに心が震える。
速球君は、
気分直しに、
あまり行かない下町をぶらつく。
汚い家々の数々。
特に、
汚く、ボロく、今にも崩れるんやないか、と思われる家があった。
速球君は、ハヨ壊れろ、と、呟いた。
そしたら、
いきなり強風が吹き付け、
ボロ家の太い瓦が落ちて来て、
速球君に肩に直撃した。
ズッキンとした激痛の中で、
速球君は、
自分の野球人生の終わりを悟った。
と、
ボロ家の二階から、
オールバック白髪のジジイが現れ、
「メンチャ」と言って、頭下げた。
速球君のはらわたが煮えくり返る。
ジジイは、
日の丸の扇子を両手に持って、
「メンチャ‼️メンチャ‼️メンチャ‼️」と叫んで、踊り出した。
速球君のはらわたが焦げた!!
速球君は、
最後の力を出して、
肩にぶつかった瓦を拾い上げ、
ボロ家に投げ付けた!!
ボロ家は崩れた❗
速球君の肩も崩れた❗