体をこんなにひねっても、すやすや平気で寝ています。
苦しくないのかしら?と思いますが、まったくなんともないのですね。
寝違えて首が動かなくなることも、ネコにはまったく関係ない話なのです。
ネコの体の特徴は、その柔軟さです。
ネコの鎖骨はとても小さくなっていて、腕との結合は関節というより、むしろ強力な筋肉と靱帯によって繋がっています。
ですから、前脚はかなり自由に動かせることができます。狭いところをすり抜けられるのもこのせいです。
高いところから落下しても、その柔軟さと強靱な筋肉によって、脚で、すべてのショックを吸収できるのです。
また、お尻も平気でなめられます。背骨も柔軟に曲がることができるからです。
まるで、中国の雑伎団の少女みたいですが、なんの訓練も必要なく、
生まれつき曲げることができるのですからすごいです。
ネコは短距離選手で、瞬発力をたよりに生きています。
つまり、獲物に一瞬に襲いかかり、仕留めるのです。
こんなへんな寝方の写真でも、ねこの体の柔軟さがみごとに現れていますね。
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