もう、先代のシャム猫「チョロ」が亡くなって、はやいもので10年が経ちます。
ちょっと、思い出しながら、書いてみたくなりました。
先代のチョロ。20歳まで生きました。20歳の最後の姿です。
天国では、おいしい魚をたべているのかな?
チョロはアジが好きだったね。
それも、君は、私が釣ってきた新鮮な魚しか食べなかった。
君がもう20歳をすぎて、老衰がはげしく、体が次第に弱っていって、
あまり食事をしなくなってしまったとき、なんとか食事をしてもらおうと、
君のためにアジ釣りに行き、思いがけず大漁だったんだ。
新鮮なおいしいアジを食べさせたかったので、この大漁は、今までで一番うれしかったよ。
きみは、やせてしまって、がりがりになった体で、
よろよろしながらアジを調理している私に近づき、か細い声で「ニャー」と一声鳴いたね。
弱っている体に、食べやすいように、包丁で、細かくたたきにしてやった。
ず~っと、ろくに食事もしなかったのに、細かくたたいたアジを、
じっくり味わうように、ほんとうにおいしそうに、たくさん食べてくれたね。
それから、2日後に死んでしまうなんて思いもしなかったんだ。
じつは、これだけ食べてくれたのだから、また、元気になるに違いないと思ったんだよ。
でも、君は、最後の晩餐を、大好きなアジを思う存分食べられたので幸せだったよね。
私も、残念だったけど、少しよかったのかな~と思っているんだ。
20年は長いようで、短かったね。
ほんとうに、君は利口で、かわいいネコだった。
いま、君にとても良く似たシャム猫のちゃーちゃんがいるけど、ときどき君を思い出すよ。
人の言葉が理解できるのではないかと、本気でおもえるほど、言葉を理解していたね。
20歳まで生きると、不思議な能力が身に付くのだろうかと思ったほどだよ。
私もいつまで生きるかわからないけど、また、天国で会えるといいな~。
そのときは、迎えに来てくれよな。あの素敵な声で・・・・
ちょっとおセンチになってしまい、目が涙で見えなくなってしまった。
ではまたね。
先代のチョロの仏前の水をなめる2代目のちゃーちゃん