写真は、NHK「ダーウィンが来た!」より。 イクメンの猫”コムギ”
日曜日の「ダーウィンが来た!」で、野良ネコの雄が子育てを手伝うことが分かったと放送していました。
世界で初めての発見だそうです。
ふつうネコの子育ては雌に任されていて、オスは一切我関せずになるのですが、
相の島の野良ネコの場合、オスが子どもたちを他のオスから守ったりするのです。
他のオス達は子殺しをして、雌を発情させ、自分の子どもを産まそうとするからです。
守る子どもは、それは自分が交尾した雌のこどもだから、自分の子ども分かっているからです。
DNAを調べてみるとまさに、オスが守ろうとしていた子どもたちは、
間違いなくそのオスの子どもであることが証明されました。
これはほんとうに驚きですね。いろいろな文献を見ても雄ネコがそんなことをするとは一切書いてありません。
大形ネコ科の動物でも、子殺しは頻繁に起こります。有名なのはライオンの子殺しですが。
しかし、トラではオスの縄張内のメスが産んだこどもは自分の子どもと分かっていますので、
オスは他のオスから子どもとメスを守り、子どもたちのために獲物を狩って与えたりします。
今回の発見は、トラと同様にオスが子育てに関わっているということが分かったわけです。
もっとも野生の小型ネコ類の子育ての実体はよく分かっていませんので、もしかしたら、
ネコのようなことをオスがやっているかもしれません。
いずれにしても「世紀の大発見」といってもいいかもしれません。