ぬくぬくと”幸せに”生きるちゃーちゃん(これも人生じゃくてネコ生)
野良ネコは平均寿命は3〜5年といわれています。子ども時代に死亡率が高く
ある程度大きくなるともう少し長生きしますが、せいぜい10年だそうです。
一番の問題は食事です。完全に野生の生活に戻って、野生返りして「ノネコ」になったものは
十分な獲物が捕れず、飢えを忍びながら生きて行かねばなりません。
飼いネコは十分すぎる栄養豊かな餌と、暖かい寝床を与えられ、飼われている限り、何不自由なく生きて行けます。
しかし、こんな満たされた生活をもかなぐり捨てて、
自分から出家して(家を出てゆく)、厳しい生き方を選択する猫もいるそうです。
去勢・不妊手術を受けず、自分の子孫を残すという生物の最も根源的な本能を満たすことを選んだのでしょうね。
こんな話もあります。ある日、突然家からいなくなった飼いネコがいて、
その飼い主はどこかで事故にでも遭ったのかもしれないと死んだものとあきらめていました。
ところが、1年後に山の林でばったりそのネコに合い、間違いなくいなくなった飼いネコだと思い、
名前を呼んだら寄ってきて、足に乱暴に体をこすりつけたそうです。
目つきは鋭くなっていたけど、毛色、模様、体型などあきらかに飼っていたネコでした。
そして、なでてやろうとすると、なんとガブリと噛みつき、それは甘噛みではなく、手に歯形は残るほどの傷を負いました。
そして、すぐに林の方に逃げて行き、そのまま二度と会うことはなかったそうです。
これなどは、野生返りして、自分は飼いネコの生き方を完全に捨てたという事を表しているでしょうね。
ネコの幸せは、ただ美味しい餌をお腹いっぱい食べて、ぬくぬくと蒲団に潜って寝ているだけではないのですね。
こんな生き方を選ぶネコも居るということです。ネコはほんとうに奥が深いいきものですね。