ウミネコ大量死、謎深まる 珠洲・238羽処分 3月21日
ウミネコの死骸を回収する=珠洲市の海岸
19日にウミネコの死骸が大量に見つかった石川県珠洲市三崎町小泊の海岸で20日、同市は238羽を回収し、市有地に埋め処分した。射水市でも19日、18羽の死骸が打ち上がったことが判明。石川、富山県とも鳥インフルエンザの簡易検査は陰性だったとはいえ、原因は分からず謎は深まるばかりだ。両県は国立環境研究所(茨城県つくば市)に、分析を依頼した。
環境省鳥獣保護業務室によると、国内では太平洋側の海岸で5~6月、渡り鳥のハシボソミズナギドリが餓死して漂着する現象がみられるなど、さまざまな野鳥で大量死が発生する。死因は病気、餌不足、急激な天候の変化などが考えられ、特定は難しいという。石川県内では2001(平成13)年、加賀市や金沢市の海岸にオオミズナギドリの死骸が大量に漂着し、県は餓死と分析した。
いしかわ動物園(能美市)の種保全グループの竹田伸一リーダー(56)や県希少生物研究会の時国公政代表(72)=七尾市大津町=は「ウミネコの大量死確認は県内で初めて」とする。竹田さんは、珠洲に飛来するウミネコは春から秋に輪島市沖の七ツ島で繁殖するため行動範囲が狭く「頭が良くごみをあさる知恵があり、少なくとも餓死ではない」と推測した。時国代表は現時点では局地的な現象とし「ウミネコが普段、生息する川の水や堤防に、何らかの有害物質があった可能性もある」と述べた。
石川県によると、鳥インフルエンザの簡易検査結果が国の検査で覆ることはほぼないという。県は3羽を国立環境研究所に送った。研究所は死因究明のため別のウイルスや消化器の内容物なども調べ、判明まで約1カ月掛かる見通し。この地域では大王イカも多く発見されている何か因果関連はあるのか。
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