おおかみこどもの雨と雪

どうなのかな～？でも、泣いちゃうかな～？
くらいの気持ちで観に行ったのですが。

見終わってドッと疲れてしまった。
あまりに気持ち入り過ぎて。
あんまり泣きすぎて。

いろいろ話したい！って思うのに、
話そうとすると涙が出てしまいそうでうまく話せない。

終わりのほうの花の言葉。
「12年間一緒に過ごせた幸せ」

すっごい大変なこともいっぱいあったけど、
子どもたちと一緒に過ごせた時間はなによりも
幸せで大切なものだよね。
忙しい毎日の中でつい忘れてしまうけど、
生まれたその日から幸せの道の上を一緒に
歩いてきたんだよね。

いつかは私の手を離れて、社会の中でひとりで
歩いていかなくちゃいけないんだから、
その時困らないように、しっかりと育ってほしいって
思いながら、やっぱり、自分の価値観の中で
縛ろうとしてた部分もあるんだろうな。

今のタイミングでこの映画を見れた私は
なんて幸せ者なんだ。

誰もいない校舎の踊り場の鏡の前で
「早く大人になりたい」
そう言った雪。
まだまだ子どもでいていいのに。
無邪気なまんまでいいのに。
でも、きっと、子どもは子どもなりに
いろんなこと悩んで考えてるんだよね。

雨は。
いきなり、大人になってしまったね。
狼の存在意義と言うか、立ち位置というか、
そういうことに敏感で感受性の強かった子どもの頃。
保護されている狼に出会った頃から変わっていったのかな？
狼の血を受け継いで生まれてきた意味を考えて考えて、
そして、狼として生きることを選んだ。

でも、まだたったの10歳だよ。
まだまだお母さんのそばにいてほしいよ。

そうやって子供扱いしちゃう大人を置いて、
どんどん大人になっていってしまう。
大人になって、お母さんを気づかえるくらい
大人になって、たまに声を聞かせてくれるんだね。

すごいな。
あっという間に私なんて越えたところに行っちゃうんだな。

帰り道、けっこう混んでる駅のホームで
ちょろちょろと落ち着かない男の子を
お母さんが怒ってた。

そんなふうに一緒にいられるのなんてほんの短い間で、
怒ってることですら、とても幸せなことなんだよ。

そんなふうに思ったら、また泣けてきちゃって、
相当不審な感じだった。