昨年に続き今年もみやぎ伝統的工芸品展を観に行ってきた。仙台の堤焼、仙台箪笥、仙台釣竿、仙台平などや雄勝の硯、鳴子のこけし、など伝統が引き継がれた工芸品の数々の匠の技のすばらしさに触れ、こけし工人の実演を見て卓越した名人芸に驚嘆したり、名品でテーブルコーディネートした作品に多くを学んだ。
モーターが無かった昔の足踏みろくろ挽きのこけし実演は以前鳴子温泉に勤務した時、最後のろくろ挽工人として有名だった松三郎さんという人の事を思い出し話しかけた。60年ほど前の鳴子での事で貴重なこけしとして脚光を浴びていたものだが名人はすぐ他界され今はその流れを汲む工人が伝えているという。
その当時は雪が1メートルほど積り、初めての雪国暮らしは慣れない雪と格闘の毎日だった事が想いだされ懐かしかった。伝統工芸品に興味をお持ちの外国人の方の姿も見られ日本の誇る卓越した手仕事が誇らしく思えた。私は趣味の釣竿やその道具を漆塗で作ったりした経験があり、それら名品を観る事でおおいに刺激を受け勉強になった。
これらの見事なテーブルコーディネイトは参考になる
仙台竿として有名な和竿漆塗がきれいで釣り具としても今のカーボンロットには無い釣りができ高級品
釣竿作りの段巻と漆塗の究極の技で作りあげた手作り万年筆見事
足踏みろくろを操りこけしを挽く工人
60年前から電動モーターに替わりこんな面倒な事をする職人さんはいない