Truth Diary

職探しでがんばっている方へ

職業相談の嘱託員経験者として、雇用の惨状を目の当たりにし、傍観者としての非力の自責の念から、迷いつつも、拙論を述べさせていただきます。

今は、就職活動支援をボランティアで実施、活動の進め方、求人の見方、自分の振り返り、簡単なパソコン指導、応募書類の作成、面接の準備などについて、職場で得た知識とスキルを埋もれさせるには勿体無いと、微力ながら活動しております。

  製造業を筆頭に、「皆で渡ればなんとやら」、チャンス到来とばかり、名だたる企業の人員削減が大手を振って罷り通っている。

子供が、しくじりを周りの人に紛れて誤魔化すかのような稚拙さ、企業のご都合主義経営を容認し、聖域とすべきだった製造業まで、なし崩しに派遣を拡大してきた、国の責任は余りある。

 ただし、反論も多々あることを承知で断ずれば、うまくいかないことは周りのせいにして、自分なりの生活スタイル優先の、刹那的生き方、時間外労働や、責任を負いたくないなどの理由から非正規就労を必要悪として容認する、ごく一部の若年層の風潮も追い風になったのではないかと思う。

苦楽を分かち合った仲間を、「いつ何時来るか分からぬ不況で、見捨てる訳にはいかない」と、稼ぎ時にも無理な拡張を自制し、身の丈に合った堅実な経営を貫いてきた、小規模でも堅実な経営者をあらためて見直し、学ぶべきだ。 

「勝ち組がすべて」、「大きいことは良いことだ」などの無責任極まりないマスコミに踊らされ、社会全体が、そう錯覚しきっている感がある。

今こそ冷静になって長期的視野にたった危機管理を、人としての行動理念を熟考すべきではないかと思う。

報道のように、潤沢な内部留保に知らんふり、さも万策尽きたかのように装い、“彼の国”のように、大型倒産による大量解雇は、社会不安を招くとばかり、従業員の解雇を人質にし,政府に自分達の先見性の甘さ、経営者感覚欠落の尻拭いを求めるが如き風潮を、断固許してはならない。

こうした責任の所在を曖昧にすると、いずれツケとして、情勢の変化時、トラウマとして残ったものが、働く側や消費者からしっぺ返しとして向けられることは覚悟しておく必要があるだろう。

企業における組織の脆弱化、社会的信用の失墜は、今の比でなく、企業の存亡を左右しかねない病根として残るのではないかと思う。企業はその汚名挽回に、かっての松下電器が不良製品回収で見せたような、誠意を示すべきだと思う。

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労働者、特に年少者に言いたいことは、少数者だが、職に就くことを軽く考えている傾向があるが、両親や祖父母はいつまでも健在で、あなた方を援助してくれる訳ではない。 必ず来る、その時に備えておくべきだ。

さらに、いずれ結婚し子供ができた場合など、将来の自分像を描き、そのために現在何を、その次はなど、具体的目標を立て、時間を産み出し、職業人としての、労働市場における価値を高める努力を惜しまぬことだ。

得意なことや、好きなことから、こつこつ努力することによって、「企業が手放したくないもの」を身に着ければ、万一倒産の憂き目にあっても、再就職はそう難しくはない。

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また、一家の生計を支える人達は、家族の分だけ、深刻の度が増すが、そのことだけに頭を占拠されると、考えが浮かばない、ただ悲観するだけでなく、家族が力を合わせてチームワークを発揮し、一家の支えを助けるチャンスとすべきだ。みんなで話し合い、どうしたら難局を乗り切ることができるか、見直し、節約や切り詰められるものはないか、皆で検討してみる。減免、繰り延べ可能な保険などもあるかも知れない。まず窓口に相談してみることをお勧めする。

求人情報に関して、選択肢が少ないと自分にとってベストのものは選べない、数多く見比べて、企業の姿勢や、求人の良否を、さらに自分に合ったものかの判断ができるまでよく観察し、優先順位をつけておく。

最後に、世間体を気にして、家に篭ってはだめと言いたい。必要な情報が入らなくなる。会って話すことは、話題の素や、興味をもって聞いてもらう話術の、更に、初対面の人と話すことは、面接の良い訓練になる、積極的に機会をつくり、種を蒔いておく、こうした積み重ねが、またとないチャンスを呼び込む。その時に備えて、あらゆる準備を積んでおく、たとえ失敗しても、アドバイスをうけ、原因と対策をしっかり立てれば遠い道のりではない、勇気をもって向かってください。

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