穏やかな申歳の夜明けを迎えた。雑煮鍋を温める手を休める隙をみて、二階の部屋から初日の出をかろうじて撮った。
このような具合ではご利益は無かろう。でも、取敢えず一瞬ではあるが、初日の出に手を合わせ家族の健康と無事を祈ったのでいくらか安堵した気分。
独り、お節と雑煮で正月の朝食をすませ、年賀状を送れない人達に年賀メールを出し、新年のテレビ番組は観たくないのでツタヤから借りてきたDVDを観る。
高峰秀子主演の放浪記、高倉健主演の単騎千里を走るなど、殆どが鬼籍に入られた名優とその助演者たちの映画を懐かしむ。テレビのニュースをみてもさしたる事件もなく穏やかな正月、こうした平穏な日々が続く事を願うばかりだ。六回目の年男なんと早いものだと思う。
家と家の間から陽の光が差し始めた、合掌して祈りと誓いの言葉を
ストーブの上に縁起物の申をかざってみた。