釣りと温泉

　ぽかぽか陽気に誘われて山に行きたくなった。釣りと温泉を兼ねた加美町の薬師の湯と近くの川でちょっと釣りを楽しもうと、オニギリを持参で出かけた。
　土手に腰かけてほおばる筋子のおにぎりは出がけに作ったモノ。キュウリとナスと人参の糠漬けとお茶代わりのオニオンスープ、シンプルだが過不足なく旨い。
　短時間でヤマメとハヤが1尾づつ釣れた今日はこれで十分とばかり、温泉に。最近は家の近くの温泉ばかり利用しているので、ここ薬師の湯は10年ぶりぐらいご無沙汰。
　ここがオープンした翌日来た記憶があるので受付で聞いてみたら21年前だと言う。まだ石巻市に住んでいた時によく来たものだった。当時と全く変わらず、一面林に囲まれた露天風呂が懐かしかった。あまり寒くもなく裸で陽の光を浴びていると気持ちいい。
　新緑、落ち葉の季節、雪見といろんな時期に来た事が思い出される。普通は800円だが、2時間の利用だと500円で済むのもうれしい。お湯から揚がって隣の土産センターで地場産品直売を見る。
　山形県境の近くにある沼で生息する天然記念物「鉄魚」が繁殖され売られている。その他養殖されたアユやヤマメイワナなどの川魚。山葵やフキノトウなどの山菜。米や野菜など並んでいる。
　偶然青葉区に住んでいる元同僚夫妻とバッタリ出くわす。釣った魚は写真を撮って川に戻し、天然のワサビを少し収穫。本日の収穫は自然の中を歩き、少しばかり釣りをして、河原で食事、そして温泉に浸かったこと。若い時分は朝早くから、一日中川に浸かって魚の数だけを追い求めたが、今はこれで十分楽しい、満足。


堰堤の水は清らかで冷たそう

一寸のあいだで釣れた魚たち

薬来薬師の湯、昔とぜんぜん変わらない。ここは第3セクター（小野田薬来公社）で運営している。