先日、東北歴史博物館開館10周年記念として、宮城の文化遺産を学芸員の案内で周る催しがあり、近代化建造物遺産コースというものを見学してきた。内容は、東松島市野蒜の野蒜築港跡、北上運河、石巻市の石井閘門、鹿島台の品井沼干拓、ならびにその関係資料を展示している鎌田記念ホール、元禄潜穴、明治潜穴など。明治初期に我が宮城県において、全国に先駆けて、壮大なプロジェクトによる国土開発と、殖産事業が展開された事を、現地をつぶさに見ながら説明を受け感慨をあらたにした。
また、こうした貴重な文化遺産を永く保存し、小学生など次代を担う若人に学校教育を通じて伝えていることに、心強いものを感じた。
松島町の元禄潜穴 穴頭 *潜穴とは、水を通す為のトンネルのこと、これでらで品井沼の水を、松島湾に流して干拓し、田んぼにした。