東日本大震災の津波で大規模半壊の被害を受けた、石巻の住宅の解体撤去作業を開始したと、石巻市から受注した建設会社から突然連絡があり、せめて永年住まわせてもらった御礼をと、昨日、カミサンと行ってきた。
家の中に残されてものは、全て取り払われて、異様に広く寒々としていた。被害を逃れた二階は、子供達の夫々の部屋と私らの寝室だった。全て取り払われた窓から、暴風雨警報が出ているつむじ風が容赦なく吹き込んで寒い。
二人の子供たちが中高生時代を過ごし、私たちも共稼ぎで、忙しく、毎日を懸命に生きた家だった。その後、懐かしい浜を一目見たいと、女川からブルーラインを通って雄勝、河北町と、半島をひとまわりした。
好きな釣りで訪れた各浜からの眺めは、風波に洗われる岸壁、紺碧の空と海面に白い風波がウサギのように跳ねて、何事も無かったように実にきれいだった。
重機が庭に入った昔の棲家
ブルーラインから女川湾の眺め