久しく休眠状態で年々大きくなり過ぎて、重くなり、棘も鋭く触れば危険となったサボテンがやっと白い花を付けたせいで玄関にお引越しさせてもらった。
十八、九年前ピンポン玉ぐらいで可愛らしかった時、泉中央駅の4階フロアにハローワークの相談室がオープンし個室での面談支援員になった時、男の年寄り相談員だけの殺風景な部屋に潤いをと持ち込んだのが最初だった。
求職者にいくばくかの安らぎを与えたかどうか、独りよがりだったかもしれないが、最初に持ち込んだのがサボテン、次からはだんだんエスカレートして大きな鉢植えを休館日を利用して持ち込み室内に花による潤いを演出した、懐かしい思い出だ。
ハローワークを辞めて13年あれからぐんぐんと成長して今の大きさになった、花を咲かせるのは多くて年に3回程度。あまり効率が好いとは言い難い花だが透き通るような白は神秘的だ。
ようやくエントランスで陽の目を