大学の課外授業(ゼミ)で西洋美術を受講している、今回はマネが描いたオランピアについてとエミールゾラの肖像について解説があった、この時代西欧では日本の浮世絵の影響を大きく受けけた作品が出て来てこの作品はそうした例だと。欧米ではかってなかった日本人の感性が彼らには目新しく受け取られ評価された。
次いで同じくモネのバルコニーと言うポートレートは描かれた3人(父親母親娘)のモデル達の視線がバラバラでおよそ家族的ではなく、家族の肖像と言うにはそぐわない絵でマネが意図してそうしたのかどうか又は作者の何らかの意図が介在したのか。そしてこの絵をパロディー化したのがマングリット1950年の作品は 透視画法でそうした人物を棺にパロディー化した作品中世の宗教画の細密な写実画や貴族が画家に描かせた作品とは全く様変わり画家の裁量自由度が発揮された作品。フオリー・ベルジュールのバーの絵は鏡に映った処を画家が描きながら主人公の前のカウンターの前に客達はあるべきだが、その背面でなく前面に描くという変った細工をしている。
モネの有名な「日の出」1873年はその陽が朝日か夕陽か判断が分かれるところだが、絵はそれを通して観る人が感じ取る感性的なもの。
印象派はそうした描き方から言われるようになった。
アカデミーとは昔は美術学校をさしてそう言われた。現在は学術という意味で用いられている絵とはソースの斬新さそれをどう描いたかが評価の基準となっている。モネの日の出の絵に限って言うとタイトルそのものには意味はない、絵はデッサンでなく色彩だ、そこから感じる感覚的なモノそれが絵の評価基準となっている。
プロジェクターで作品を投影させて解説している