Truth Diary

ひとりの作家を

 毎朝床の中で5時からTBCのラジオを聴くのが日課となって、先日パーソナリティーの鈴木アナウンサーが列車の座席で感涙で顔を上げられなかったと告白した、ある作家のエッセーを図書館で探した。JR北海道の車内誌にあった「ある読者」というエッセーだそうで、作家の名は”小桧山博”という。宮城県図書館で作家名で検索すると、30数編の小説とエッセーがあった。鈴木アナウンサーの話にあった「出刃」という処女作は貸し出し中だったので自伝小説4冊ほど借りた。作者とあまりにも境遇が似ていたので、引き込まれて一気に読んでしまった。私より5歳上の作家は、北海道開拓の貧農の出で、工業高校も電気科卒と似ていた、日記風の語りを、吾が小中学生時代にオーバーラップさせて似たようなことがあったと、懐かしくほろ苦く、ピュアな時に思いを馳せた。「出刃」は泉図書館でも検索してみたがやはり、貸し出し中であったが、いつかは読んでみたい本だ。

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