前職でお世話になった方が開いている、支倉・蔵の美術館に行ってきた。彼は40年ほど絵を描いており、河北美術展の常連作家でもある。支倉の農家の蔵と倉庫を譲り受け自分で改修して趣のある美術館「石蔵」にしてしまわれた。傍から見ると単なる廃棄物のような物に彼なりの存在感と生命力を感じじつに見事な展示スペースに仕上げてしてしまったのである。展示作品は河北美術展顧問の鳴瀬忠行さんの作品と、河北美術展河北賞他文部科学大臣賞などを何度も受賞された、彼の絵描き仲間の阿部好江さん、および昨年お亡くなりになったが、河北美術展招待作家であった金沢光策さんの作品など。館主である彼の作品はそれらとは別に以前はは穀物倉庫だったというところを展示室に直して「朽舎」と名付け展示している。
美術館の入り口には、農家の母屋をレストランに仕上げた「桑の実」という食事場所がある。近隣の農家から仕入れた新鮮な食材を使った、メニューで、特製牛カレー、手作りソースパスタ、母屋膳、ケーキ、コーヒーなどが、館主自慢の器で提供される。永い間、囲炉裏の炎であめ色に変色した、柱や天井、長期間使われて趣の出た、昔の箪笥や戸棚など民芸調の家具に囲まれてゆったりくつろいだ気分に浸りながら館主自慢の器で、真心こもった調理を楽しむことができる。更に、その値段が、お客さまの笑顔がなによりと館主の道楽でやっているとの言葉どおり、儲け度外視を実感させるサービス料金なのである。しかし味はしっかりとホンマモノで、帰りがけに客からお褒めの言葉を頂戴しているのである。
レストラン内にはフランスから来られて現在山形在住の陶芸作家ブルーノピーフルさんの大石田焼きのワイングラス、酒器、花瓶、皿などが展示されており一見の価値あり。
支倉・蔵の美術館
母屋カフェレストラン桑の実
川崎町支倉堀の内89連絡先 090-1932-9280(まつみや)
国道286号線支倉台団地入り口を過ぎてローソンからほどなく三叉路を山の方に入りすぐです。
営業11:00~15:00
6月1日〔火〕宮城テレビOHバンデス午後3時55分から放送でレポート放送されるそうです。また、6月12日〔土〕午後1時30分から元宝塚歌劇団星組「流けい子」さんのギャラリーコンサートが開催されるそうですが予約は完売だそうです。