大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

大阪にある大正動物医療センターのブログ

ジステンパー

2006-02-28 19:29:44 | 痙攣を起こす

症状

発熱:最初の発熱の高値は感染後3~6日目であるがほとんど気が付かない。数日後に第2の発熱の高値(数日続いた後中断する)が認められ、鼻汁や眼漏、元気消沈、食欲不振といった症状を伴う。
消化器や呼吸器徴候:初期症状に続き、しばしば細菌の二次感染によって悪化します。
CNS:多くの感染犬では全身症状の発現後、時として異常を示すが必発ではない。急性に灰白質に疾患(発作と元気消沈を伴ったミオクローヌス)を起こすか、亜急性に白質に疾患(協調不能な運動失調、不全麻痺、麻痺ならびに筋振戦)を起こすかはウイルスの株による。知覚過敏の髄膜性徴候と頸部の硬直はどちらの場合にもみられる。
眼神経炎と網膜病変がしばしば認められる。前部ブドウ膜炎から強膜血管へと感染した例もある。
肉球や鼻の硬化(角化亢進):ある種のウイルス株によって起こるが、現在では以前に比べるとかなり少ない。
新生子の感染犬ではエナメル質の低形成がよく観察される。

原因

CDVはパラミクソウイルス科モルビリウイルス属で、麻疹(はしか)ウイルスや牛疫ウイルス、アザラシやイルカのジステンパーウイルスにきわめて近縁である。
しばしば、呼吸器系や消化器系に二次的な細菌感染が起こる。
免疫のない動物とCDV感染動物(犬や野生の食肉目動物)との接触。

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狂犬病

2006-02-28 19:29:36 | 痙攣を起こす

原因

態度の変化:孤独、うつ症状、神経質、不安感、異常なまでの怯えや攻撃性。
常軌を逸した行動:いきなり咬みつく、傷口を舐めたり咬む、ケージに咬みつく、徘徊行動を繰り返す。興奮性、刺激に対する過敏な反応、険悪な顔つき。
見当識障害。
筋肉:調和不能、発作、麻痺。
吠え声のトーンの変化。
過剰流涎もしくは泡を吹く。

病歴所見の全てまたはそのうちのいくつかが該当。
顎が垂れ下がり下顎と喉頭麻痺がみられる。
嚥下困難。
過剰流涎。
発熱。

原因

狂犬病ウイルス:ラブドウイルス科リッサウイルス属の一本鎖RNAウイルス。

野生生物、特にスカンク、アライグマ、コウモリ、キツネとの接触。
狂犬病に対する適切なワクチン接種を行っていない。
予防接種を受けていない犬や猫、または野生生物による咬傷や引っ掻き傷。
コウモリの生息する洞窟におけるエアロゾルへの暴露。
免疫力の低下した動物:狂犬病弱毒生ウイルスワクチンの使用。

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