大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

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胃炎

2006-02-28 18:46:06 | お腹が痛い

症状(萎縮性)

嘔吐:通常、間欠的です。
食欲不振、元気消沈、異嗜、体重減少。

原因(萎縮性)

よくわかっていません。
再発性の慢性胃炎は種々の原因によって発現します。
犬においては、自身の胃液の免疫によって慢性胃炎が引き起こされる可能性があります。
Helicobacter spp.は、犬、猫の胃炎の経過に重要なことがあります。

症状(慢性)
吐物はしばしば胆汁で染まり、未消化の食物、小量の血液、変性した血液(「コーヒーの出がらし」様)が含まれていることがあります。
毎日~2、3週ごとまで、様々な頻度で、胃炎の進行によって増加します。
嘔吐は食物や飲水によって刺激されることがあります。
慢性の食欲不振を伴い、体重減少がみられることがあります。
潰瘍を伴うメレナがみられることがあります。
下痢。
身体検査所見 (慢性)

しばしば正常。
持続性の食欲不振による削痩。
慢性失血による貧血で、粘膜が蒼白になることがあります。

原因(慢性)

炎症:免疫介在性、食物アレルギーあるいは食物不耐性、特発性。
不適切な食物:植物、異物、化学的刺激物。
毒物:肥料、除草剤、洗浄剤、重金属。
代謝、内分泌疾患:尿毒症、慢性肝疾患、副腎皮質機能低下症。
腫瘍:ガストリノーマ。
寄生虫:Ollulanus tricuspis(胃虫)、Gnathostoma spp.(顎口虫属)(猫)、Physaloptera spp.(フィサロプテラ属)(犬)。
薬物:非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)、グルココルチコイド。
感染:Helicobacter spp.、ウイルス性(犬ジステンパーウイルス、猫白血病ウイルス)。
その他:十二指腸胃逆流(胆汁嘔吐症候群)、ストレス、胃酸欠乏症。
薬物:NSAIDs、グルココルチコイド。
環境:管理されていない。あるいは、屋外で自由にしているペットは、不適切な食物や、異物を意図的あるいは無意識に摂取しやすい。
アレルギーや不耐性を獲得する食物性抗原の摂取。

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