田舎で暮らしてます。 (My country life!)

都会の喧騒を離れ、北関東の田舎で可愛いペット達と暮らし始めた中年夫婦の日記です。

ムカデ出現、そして誤認処刑

2010-08-18 23:35:36 | 日記
10時過ぎに夜の外出から戻り、先に玄関先を駆け上がった息子が台所の片隅に素早く身を隠した正体不明の小物体を発見した。その動きからゴキブリかと思われたので物陰に潜む侵入者に殺虫剤スプレーをたっぷりと浴びせてやった。手前の段ボール箱を動かしてみると、その正体は、ムカデであった。殺虫剤のシャワーを堪能した哀れなムカデはピクリともしなかった。苦しむことなく成仏したようであるが、無益な殺生をしてしまったと少々後悔した。これがゴキブリだと何のためらいもなくスリッパの裏でたたき殺してしまったりするのだが、ゴキブリ以外の虫である場合には何となく殺生をしたという罪の意識に悩まされるのだから不思議である。ムカデは寝ている最中に布団に潜り込まれて刺される危険もあり、害虫という点ではゴキブリよりも被害が大きく危険な虫であろう。寝ている間にゴキブリに襲われたという話は聞いたことがない。深夜の台所に出没して、野菜くずや菓子類のかけらを漁るのが精いっぱいであろうから、人畜無害といっても過言ではない。それなのに何故ゆえゴキブリだけが、忌み嫌われるのであろうか。ゴキブリを弁護するつもりはないが、ゴキブリという名前ゆえに他の昆虫とは異なる待遇を余儀なくされる。理由なき虫種差別であると憤る者は数少ない。だれもゴキブリの味方になろうとはしない。これは殺虫剤メーカーの陰謀ではないだろうか。日本でバレンタインデーがチョコレート製造メーカーの陰謀で、チョコレート贈答記念日のようになってしまったように、益虫でも害虫でもなかった永世中立虫のゴキブリが何故か極悪人のようになってしまったのは陰謀以外のなにものでもない。ゴキブリが存在することで、様々な殺虫剤メーカーが多種多様にわたる製品を市場に供給している。その売り上げは数億円を超えるであろう。そして日本全国で数万人の従業員は殺虫剤関連企業で働いているとすれば、この嫌われ者たちは景気後退の日本において数万人の雇用を創造している影の功労者たちであろうか。まさにゴキブリ万歳である。この世界からゴキブリが消えたとしたら、一体どれだけの企業が影響を受け、どれほどの従業員がリストラされてしまうのだろうか。帝国データバンクさんにでも試算してもらいたいものである。話がそれてしまったが、このように考えるとムカデを殺してしまった自分の行為が正当化されてくる。ゴキブリを殺すのは申し訳ないが、刺されると腫れあがるムカデの方が、ゴキブリより攻撃を受けるリスクが高いので死んでいただくのは当然である。正当防衛と言えなくもない。刺されて痛い思いをする前に、先手必勝で攻撃せざるをえなかったと自分自身を納得させた。いくら平屋の粗末な建物とは言え、家宅侵入してきたムカデの罪は罪である。死刑を宣告する前に、執行してしまった。死刑廃止論者は殺虫剤は購入したことも、使用してこともないのだろうと思わずにはいられない。