親が離婚して別居している根暗少女ベラとイケ面ヴァンパイア・エドワ-ドの(禁断の)純愛ストーリーだ。新しい男ができた母の元を離れ、父親の住むワシントン州フォークスに引っ越すベラ。アメリカで最も多く雨が降る町で、気さくに接してくる同級生にもどこかなじめないベラ。そんなベラが、偶然生物の教室で隣同士になったミステリアスな青年エドワードに心ひかれていき恋人関係になっていく映画前半は、抑制が効いた演出がなかなかのハリウッドらしからぬ仕上がりを見せている。
しかし、近所で頻発する猟奇殺人の真犯人が登場してくる後半からは、はっきりいって支離滅裂のB級ホラーに成り下がっている。雷鳴とどろく草原でアストロ球団(古)なみのスーパー・アクロバット野球?を見せたかと思えば、ベラを背負って高木から高木を飛び回るエドワード君は、スパイダーマンというよりは動きの早い赤影(超古)を見ているようで、そんなエドワード君の奇妙な動きに目がハートになってしまうベラにも、オーストラリアかどっかの珍鳥(メス)じゃないんだから、と思わず突っ込みをいれたくなるのだ。
映画前半を見ていて、これはオオカミ一族との全面対決になるだろうと先読みしていたのだが、その辺のお話は近々上映される「2」に持ち越されているようなのでだ。エドワードがなぜベラにだけひかれるかの秘密もこの「1」では明かされておらす舌足らずな感は否めないのだが、どうもこの映画(というか原作)はじめからシーリーズ化を目論んで作られている気がする。元々1本の内容を、(余計なエピソードをくっつけて)無理やり2本(あるいはもっと?)にぶった切っている、そんな感じがするのである。
ハリポタの○○吸引発覚でファンタジーブームにもかげりが見え初めてきた昨今、恋人を吸血鬼にしないために○○○も慎むという自制心の固まりのような主人公が、ティーン向け純愛映画という古風なジャンルのカンフル剤となるのかどうか、今後のハリウッドの動向に注目したい。
トワイライト~初恋~
監督 キャサリン・ハードウィック(2008年)
〔オススメ度 〕
しかし、近所で頻発する猟奇殺人の真犯人が登場してくる後半からは、はっきりいって支離滅裂のB級ホラーに成り下がっている。雷鳴とどろく草原でアストロ球団(古)なみのスーパー・アクロバット野球?を見せたかと思えば、ベラを背負って高木から高木を飛び回るエドワード君は、スパイダーマンというよりは動きの早い赤影(超古)を見ているようで、そんなエドワード君の奇妙な動きに目がハートになってしまうベラにも、オーストラリアかどっかの珍鳥(メス)じゃないんだから、と思わず突っ込みをいれたくなるのだ。
映画前半を見ていて、これはオオカミ一族との全面対決になるだろうと先読みしていたのだが、その辺のお話は近々上映される「2」に持ち越されているようなのでだ。エドワードがなぜベラにだけひかれるかの秘密もこの「1」では明かされておらす舌足らずな感は否めないのだが、どうもこの映画(というか原作)はじめからシーリーズ化を目論んで作られている気がする。元々1本の内容を、(余計なエピソードをくっつけて)無理やり2本(あるいはもっと?)にぶった切っている、そんな感じがするのである。
ハリポタの○○吸引発覚でファンタジーブームにもかげりが見え初めてきた昨今、恋人を吸血鬼にしないために○○○も慎むという自制心の固まりのような主人公が、ティーン向け純愛映画という古風なジャンルのカンフル剤となるのかどうか、今後のハリウッドの動向に注目したい。
トワイライト~初恋~
監督 キャサリン・ハードウィック(2008年)
〔オススメ度 〕