大変読みやすく、参考になる本でした。
“ずるい”とはネガティブな意味ではなく、
いい意味で楽をして、してやられた の意味となります。
内容はラテラルシンキングの入門書となります。
ラテラルシンキングとは日本語に訳すと
「水平思考」となります。
反対にロジカルシンキングは「論理的思考」となります。
ラテラルシンキングは多角的に考えて、本質を捉えます。そして、道筋は関係なく、一気に答えを導きます。正解も一つではありません。
ロジカルシンキングはA→B→Cというように道筋を立てて深く掘り下げ、経験的に考えます。基本は正解は一つとなります。
突然ですが問題です。
13個のミカンを3人の子どもに平等に分けるにはどうさたらいいでしょう?
ロジカルシンキングの正解例は
4個ずつ分けて余った1個を3等分する
ラテラルシンキングでの正解例は
ジュースにして分けるです。
ラテラルシンキングに必要な力は3つあると書いてまりました。
①疑う力〜固定観念を打ち破る〜
→疑うこと=悪い事ではなく、新しい常識は非常識からつくられる。
例として、事故が多い、魔のカーブがあり、そのカーブでの事故を減らす方法は?
常識的に考えれば、標識やガードレールを設置する等になりますが、
正解は中央線を消して、ガードレールも撤去したそうです。
そうすることで運転手が慎重になり事故が減りました。
②抽象化する力〜物事の本質を見抜く〜
→本質を見抜けば発想が広がります
抽象化は
特定の対象→抽象化→具体化 と進めます。
例えば自動車の開発時は
馬車(特定の対象)→速い移動手段(抽象化)→自動車(具体化)となります。
そして一昔前は、自動車→人に自慢できる物→多用なモデル
今は 自動車→お金がかかり、環境に悪い→サブスクや電気自動車 となっていて
本質は見方によって変わります。
③セレンディピティ〜偶然の発見を見逃さない〜
→電子レンジは飛行機のレーダーを使用する時にレーダーの上に置いていたチョコバーが溶けた事からマイクロ波が調理機器に使えると発明された。
偶然を見逃さない感性を研ぎ澄ます事が大切です。
他にも例を交えてラテラルシンキングの方法が分かりやすく書いてあります。
また、ロジカルシンキングがダメでラテラルシンキングが良いのではなく、
ラテラルシンキングでアイディアを出して、ロジカルシンキングで詳細を詰めると良いとあります。
何故、私がこの本を読んだかと言うと
コロナのように予想できない事が起こる世の中で経験的なロジカルシンキングだけでは対応できないと思い、ロジカルシンキングに興味を持ちました。
コロナ前は風邪でもないのにマスクを付けていると怪しまれました。黒色のマスクも違和感だらけでした。
今ではマスクの装用が常識で汚れの目立たない黒色マスクも重宝されています。
新しい常識は非常識から作られる。
自然界はロジカルシンキングだけでは対応できませんね😊
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます