言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

気持ちのいいコミュニケーション

2022-06-13 06:28:00 | 日記
昨日は失語症者向け意識疎通支援者要請講座にスタッフとして参加しました。

コミニケーションは改めて本当に難しいと感じました。

話し手と聞き手の熱量が合わないと上手くいきません。

話し手     聞き手

伝えたい    受け取りたい
教えたい    知りたい
話したい    聞きたい
聞いて欲しい  聞きたい
共感して欲しい 共感できる

例えば

「最近、仕事が上手くいかない」と友人が言ってきたら。

仕事が上手くいかない理由を聞いて、アドバイスが欲しいのでしょうか。

それとも聞いて欲しいだけでしょうか。

相手が具体的なアドバイスを求めてこない限り後者となります。

しかし、ついつい役に立ちたいと思いアドバイスをしてしまいます。

もしかしたら知り得た知識を使いたいだけの助言の場合もあります。

聞いて欲しいだけの人は次から仕事の話はしないようになるかもしれません。

相手の欲しいリアクションや返答が何であるのかを考えてコミュニケーションをとる。

また相手の欲しい量で答える事も大切です。

自分が天気予報士の資格を保有しているとします。

明日の天気を友人に聞かれたら

「多分晴れるよ」が正解です。

“晴れ”の要因を気圧や気温、雲の流れから説明すると、望んでいない人にとっては迷惑になります。

持っている情報や知識を必要以上に渡してしまうとかえって迷惑になる事は多々あります。

このコントロールは大変難しいです。

上手くできているかのヒントは相手の表情にあります。

気持ちいい会話でなければ表情は一瞬でも曇ったり、気持ちの良くない表情になります。

それを見逃さないようにして、会話中に修正します。

相手あってこそのコミュニケーションなので自分本意にならないよう気をつけたいです😊



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