先日、6歳の息子と登山に行ってきました。
その日は私と息子以外に登山者はいませんでした。
あまり人気のない山なのか草が生い茂ったり、崩れていたりと登山道がはっきりしない箇所が散見していました。
詳細な地図は持っていませんが、ポイントが写真で載っている登山の本を見ながら登ります。
順調に登山道を登っていくと、途中に大きな倒木があり登山道が遮断されていました。
倒木を越えると登山道がどこか分からない状況でした。目印(先人が付けてくれているテープ)もありません。
私は要するに頂上を目指せばいいと考えて左側に進みました。
登山道はまだ現れず、木と木の間を登ります。
かなりの急坂となり息子に声をかけたり、時には抱えたりしながら登ります。
しかし、気付けば行き止まりとなり四方は木に囲まれてしまい方向感覚が分からなくなってしまいました。
息子がいるので顔には出しませんが焦ります。
こういう時の鉄則は“来た道を引き返す”です。
急坂を下る方がはるかに危険なので息子には木に掴まるように、地面にお尻を付けてなど声をかけながら、時間をかけながら戻ります。
登山の本やGoogleマップは役に立ちません。
そして、運良く倒木のポイントまで戻ることができました。
そこから私達は左へ進みましたが、本当は右から迂回して頂上を目指すのが正解だったようで、右に進むと直ぐに登山道や目印を見つけることができました。
正規のルートに戻り休憩をしました。
息子に改めて今起こったことを説明しました。
道に迷ったこと。
道に迷ったら来た道を戻ること。
焦らないこと。
息子に怖かった?と聞くと。
「事件かと思った」と笑顔で返答がありました。
私は事件にならなくて良かったとホッとしました。
その後は頂上まで辿り着き絶景を見ておにぎりを食べました。
今回の登山で息子と一緒に事件を回避する事で絆が深まったように感じます。
家族でも同性であることや同じ趣味など共通点があるだけでも絆は生まれますが、トラブルを乗り越えると絆は深まると思いました。
震災の度に“絆”というワードが出てきます。
当事者でなかった私は助け合う重要性を形容していると考えていました。
しかし、当事者の方々は災難を共有して乗り越えることで肌感覚として絆を感じておられるのでしょう。
天災など大きな出来事はない方がいいですが、
私のような小さなトラブルを前向きに解決した経験は家族関係や人間関係を深める要因になりそうです。
誰かと一緒にいる時にトラブルに遭遇した際は絆を深めるチャンスとして
機嫌を損ねたり、責任の所在を探すのではなくポジティブに解決したいです😁
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます