TAZUKO多鶴子

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西洋美学の限界…青山二郎より

2008-07-01 | TAZUKO多鶴子からの伝言
自分の手で
審美眼の息の根を止めたのが、
西洋美学の限界であった。
ヴァレリイは
「ドガ」迄しか書かなかつた。
彼が井戸の茶碗を
知らなかつたのは、
日本に産まれなかつただけの事である。
日本人、日本人と
馬鹿気た事を言っている様に
聞こえるだらうと思ふ。
馬鹿気た話だ。


参考資料:『青山二郎 全文集 上』
   著者:青山二郎
   発行者:菊池明郎
   発行所:(株)筑摩書房