竹島クラフトセンターの午後の教室では一人黙々と
綿の手入れをしている女性がいた。
綿のゴミとりをしていた。
綿には黒い綿カスが入る、
綿の採取時や綿繰りの作業中に入るゴミなのだ。
大量生産の綿糸には必ず混じっているこの綿カスを洗い
漂白することで大量の湯や洗剤を使うのだ。
だから彼女は自然の生成り糸を得るための作業をしている
”真っ白の綿が出来ると達成感があって”
という歴史好きの彼女は古来から続く作法を学んでいる、
古来からの生産方法は自然に優しいのです。
「家康が鎖国をしたのも外敵と感染症の危険を知っていたのかもしれないね」
などなど歴史の話に花が咲く教室であった。