織物には組織がある、
組織がなければ織物は織れない
一番簡単で基礎の組織は経糸2本、緯糸2本から成り立つ平織組織である
竹島クラフトセンターの壁に掛かったタペストリーが掛けられているが
この織物も組織が組み込まれて作られている
竹島を上空100mから俯瞰する風景をデザインして織り出されているが、
この織物も多数の組織から成り立ち構成され織られているのある。
部分的にクローズアップしてみると組織の存在が確認出来るだろう
左上がりの綾織組織を基本に500個以上の組織を使って織っている
サイズは経2m 緯2mで、経糸2600本がジャガード綜絖装置を
コンピュータを使って動かしている、
経糸、緯糸が交差する組織点は約6,760,000個以上が組み込まれている
もっと拡大すると経糸3色と緯糸6色を使用して、
一本の狂いもなく図柄を織り出しているの見える、
これが、一本狂うと不規則に糸が動いて美しく織り出されないのある
組織が正確に組み込まれないと正確に図柄を織り出すことは出来ない、
私達が生きる地球も70億人もの人類が組織化された社会の中で生活している
これが狂い始めると予測不可能な事が起きて社会構造に綻びが生じるのだ。
自分で作ったタペストリーの織物組織を見ながら世界平和を祈る私である。