何を考えたの?
何を考えることもなく
それは嘘裏の裏まで想像を膨らませて
綿サテン地の作品
生まれて始めて織るものは
興奮と緊張で楽しかった
必死の気持ちで織り返しも数十回は
自分だけの世界の中
何で作ったの?
何を考えるでもなく、
それは嘘
考え悩んだ末のまた末の試行錯誤の繰り返し
その結果の作品は
私だけの命の傑作
先輩も織っているから
私もやりたかった
でも、もっと違うやり方を私は求めて
それがこれ
何 これ
コンピュータに巻きついた糸の写真を見た
コンピュータと織物で創作の世界
ジャガード紋紙でなにを作ろうか
”私だけ” を求めて
竹島に登る朝日
赤く燃える海のひと時
そんなタペストリーを織る
ひと時の自分を織り込む