今日も浜松市の天竜で私の散歩道を歩く
市街地を抜けると急な階段を登る
ここのコンクリート作りの階段は歩き難いと何時も思う、
水平と垂直の階段のはずがが微妙に高さと傾斜が違っているのだ。
山を見上げると梅雨入りどころかこの青空だが
私は水筒を持参すること忘れたのだ。
城山の崖にはこのような石垣が造られていた、これは天竜川の丸石である、
ここは戦国の城だ武田と徳川が戦った”二俣の役”のまさしく戦場であった。
二俣川を挟んで二俣城と鳥羽山城は一対の城となっていた様である
だが鳥羽山城に徳川家康が陣を構え二俣城の武田勢と対峙していた時もあったようだ。
ここにはやたらとドクダミの花が咲いている
この花は湿った日影を好み摘んだりすると独特の匂いがする
子供の頃には干した葉を茶葉にして飲んだり
天ぷらにしたり、民間薬として虫刺されや腫れものに使ったものだ。
戦場に咲くドクダミの花
大手門手前の自然の中で咲く紫陽花が綺麗だ
私は作り物よりも地味でも自然に咲く花が好きだ
自分が作り物ばかりの生活だからかも知れない
急な斜面に積まれた石垣に使われた天竜川の丸石
何故ここに丸い石があるのだろう
大手門の石垣には丸石は使われていない、
子供の頃にはここに城山の大松があった
物見の松とも言われた松の根が石垣に食い込んでいるが
天竜川の丸い石は使われていないのだ。
この天守で松平三郎信康の最期の場所である
徳川家康の嫡男として生まれ父が息子を殺すと言う
戦国の世の悲劇の場がまさしくここにあったのだ。
中村錦之助主演の[反逆児]が今も私の中の信康である
ここの天守にも天竜の丸石は使われていない、
あの丸石は急斜面に使われていたとすると、
そうだ!どこの城にも石落としが必ず造られていたが
ここの二俣城では城山の急斜面に丸石を投げ落とした
両手で投げ落とすには丁度良い大きさで
天竜川の河原には無限にある兵器なのだ。
NHKの大河ドラマは[徳川家康]だそうだが、
二俣城の天守が草だらけだったのが気になる
私の職業が観光に関わるだけに気になるのだ。