「手織り体験をしたいんですが」
コースターの手織り体験の申し込みである
「他に何かありませんか」
”綿から糸を紡いでその糸をコースターに織り込む
三河木綿のフルコースがありますが”
とフルコース体験が始まった。
綿繰り作業と綿打ち作業を終えて手紡ぎに入った
「すごく緊張するわ」
きれいな糸と写真が撮れています
古くから紡ぐ女性が美しいのは緊張した場面の真剣さが
現れるのであろう
私は、紡がれる糸は女性そのもに感じるのだが
柔らかさと、しなやかさと、強さ、が同居する糸は
女性そのもであるからだと思っている
できた糸を持って織機に座り機織りが始まる
織物は時間と出会いと運命に例えられる
その精神性も女性の世界なのであろう
手織りが進みコースターが現れ、
自ら紡いだ糸が織り込まれていくその様子は
生まれ出でる運命そのものを感じる
竹島の自然を眺めつつ三河木綿を織る
外は海の風が吹き波の音と かもめの戯れ
「静かでいい」
こんなロケーションの中で手織りはここだけです
そして、出来上がった作品がこれだ
まさに世界で一つの三河木綿の誕生である。
おめでとうございます