今日は紋紙の仕事をするためにコンピュータのスイッチを入れた。
紋紙などと言っても何のことか分からない人が多いと思う、
紋紙とは、ジャガード織のデザイン画を織物に変えるために
織物の経て糸を一本一本を上げたり下げたりする綜絖を動かす装置である。
今日の仕事は、織物の1レピート25cm間の1296本の糸の動きを制御して
デザインを織り出す仕事である。
織機全体の経て糸 6912本を動かし織物の柄を織り出すのである
デザイン画を表現するために色々な組織を使っていてこの柄では18種類の
組織で成り立っているが、どこをどの組織を使うかは織物意匠家のセンスなのである。
この柄で622,080の組織点があるが、一本の狂いもなく制御動作させています。
この柄の紋紙が完成して織機にかけてスイッチオンで織機が動き出す瞬間も
手織織機を織り始める瞬間も緊張する瞬間である。
この写真はジャガード織機のシャトル織機用の紋紙、
912個の針が一本一本の経糸をONとOFで操作されて柄を織り出す。
現在私達が使っているコンピュータはこの紋紙とジャガード装置から
生まれたとも言われている。
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