北遠州最大の夏祭り、浜松市天竜区二俣諏訪神社の祭典二俣祭りに参加しました。
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(3日間は幹線道路以外は町中屋台通行の為歩行者天国である。町中祭り好きで誰も文句は言わないのだ。みんなでやらまい で、我が家の車もこの通り)
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祭りの事の始まりは、江戸時代二俣の町は疫病の発生に悩まされていた。
そんな時、町を流れる天竜川に一枚の諏訪神社のお札が流れて来た。
それを拾った町民が、徳川信康公の廟がある清滝寺の境内近くに諏訪神社を
建てて奉ったところ町内の疫病が収まった。
それから毎年8月21日から3日間諏訪神社の祭りを行っていたが
現在は8月21日前の土日になった。
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各町内から14台の屋台が町中を引き回し練りあるき、常には静かな町も
この3日間は笛と大太鼓と太鼓のお囃子と「わっしょい」の声のサウンドに包まれる。
夜もやかましくて寝られたものではない。
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(夜も遅くなると子供も疲れて寝てしまう、これでも屋台から降りたくないのだ。
夢の中でも祭り囃子なのだろう)
各町内自慢の法被で他の町内の法被では屋台の綱にはつけない規則になっているが
法被を着れば誰でも参加できるオープンな祭りでもあるが、
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町自慢の屋台が動く、豪壮な屋台も時にはスピードを出しすぎて角を曲がり切れずにぶつける事もある。
それがまたたまらないスリルであるが、町内役員は気がもめる。
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[だんじり]のように走ることもあるので、引き慣れないと危険でもある。
諏訪神社なので 諏訪の御柱祭りと同じで荒い祭りであるが、
女性の参加が3割近くあるのが珍しい。
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隣町の屋台が我が家の前を通る。
毎年同じ光景であるが、その度ごとに興奮するのは幼い頃から擦り込まれた
祭りのDNAが騒ぐのであろうか、屋台のお囃子で老いも若きも血が踊るのである。
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わが町 西古連の屋台がやって来た。同じお囃子でも各町内ごとに微妙に音色
リズムが違うのである。それが祭り好きにはたまらない。
お年寄りは言う、「昔の方が上手かったぞ、練習もよくやったな」
と 今の子供は忙しいのだ。
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屋台の綱の長さは70m以上にもなる
「こんなに子供も人もいるの?」
と思うが、祭りのときは帰郷の孫子が参加してにぎやかで
そう言う私も帰郷した祭り好きのドラ息子である。
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(わが町西古連の屋台が目抜き通りを行く 今夜の綱は長い)
「みんなで やらまいか」
こまった事によその町に行っても、その精神が染み付いて離れないのだ。
きっと私の魂は死んでも 故郷の祭りに帰り 子供に帰るのだ。
パトカーの祭り終了のアナウンスも流れ、家の前の道路のホコテンも解かれ、
今年も祭りは終わってしまったが、
若連(若衆)の夜中の騒ぎで昨夜は眠れなかった。
そう言えば祭りの終わった夜中は[行灯取り]と言って他の町内の若連が作った
自慢の行灯を奪い合う合戦を夜中やってた時代があったな・・・
それも遠い昔になった。