2014年7月4日。
《世界で最も有名な観光地の1つであろう、万里の長城。僕はこの地で考えてみた。理想と現実というものを・・・。》
日本からそんなに遠くないし、行ったことがある方も多いであろう、この万里の長城。
でも実は僕、行ったことがなかったのだ。というわけで・・・!
ようやく行ってやったぜ、万里の長城さんよ!
こんなすげぇものを千年以上前に手作業で造ったのかと思うと・・・ロマンがあるよねぇ!
いや~やっぱり感動だわ!
そんな万里の長城の上を歩き、周りの大自然を見渡しながら、今の日本と照らし合わせて考えてみた。
「そうだよな、これって自衛のために造られたんだよな。」
今日本で話題になっている集団的自衛権の問題。これについては僕も思うところがあり、本当は色々書いてみようかな~と思って原稿も昨日打っていたんだけど・・・。
止めた(笑)!
下手に急いで文章にして変な誤解を招いても嫌なので、ちょっと止めました。ってオマエ、どっかの有名な論客じゃねーんだから!って感じですけどね(笑)偉そうに申し訳ありません・・・。
さて、話を戻して・・・。
自衛のために、つまりは当時のその国を守るために造られたのが、この万里の長城。
ホントはさ、この「自衛のために」なんて言葉自体が無意味になる世の中になればいいのにね・・・。
人は常に理想を持ち、語らなければいけないと僕は思っている。でもその理想には2種類あると僕は考えていて、1つは「空想的理想論」そしてもう1つは「現実的理想論」だ。これは僕の造語だけど。
「空想的理想論」とは、理想としては理想的だとしても、実現不可能と思われるただの妄想。「現実的理想論」とは、今ある現実に基づいて実現が十分に考えられる理想のこと。
政治的な話をするなら、この「現実的理想論」じゃなきゃダメだ。いくら素晴らしい理想を語ったって、実現の目処が立たないようなものじゃ意味がない。
だから、先に僕が言った『この「自衛のために」なんて言葉自体が無意味になる世の中になればいいのにね・・・。』なんて言葉は、残念ながらただの「空想的理想論」でしかない。
もちろん本当はそうなってほしい。全ての国が「せーの」で武器を置いて、一斉に戦争を止めて、核兵器も全部廃棄して、武器に使われてきた全てのお金が人道的なことに使用して・・・なんてなったら、最高の世界になる。誰も武力で攻めてこないし、「自衛」なんて言葉が存在しなくなる。
本当にそうなったらいいのになぁ。
だけど、残念だけど、そんなのは不可能だ。みんな理想では思っているけど、それは「空想的理想論」の枠を出ない。
個人レベルで考えたって同じだ。その人がどんなに良い人でも、世の中には必ず悪い人がいる。だから、カギをかけずに外出するわけにはいかない。カギをかけて、あるいはセコムまでして、自分を守らなければならない。それがつまりは「自衛」である。
それが世界だ。世界とは、そういうものだ。
もしかしたら、この万里の長城を造った王様も同じように考えていたのかもしれない。いや、きっと考えていただろう。
誰もが安心して暮らせる平和で豊かな国を・・・と。
でも、仮にその国がそうだとしても、残念ながら悪いやつらはいっぱいいる。
だからきっと、長城を造ったのだろう。それは「自衛のために」、そして「自国民の生命と財産を守るために」・・・。
中国を代表する世界遺産、万里の長城。僕はその上で1人考えた。
「こんなもん造らなくてもみんなが安心して平和に豊かに暮らせるような世界って、何とか出来ないもんかなぁ。」と。
個別的自衛権にしても集団的自衛権にしても、そんな言葉がいらなくなるような世界が実現できたら・・・というかそんな世界って、どんなものになるんだろう。
すっげぇ最高の気がするなぁ。
「戦車」とか「戦闘機」って言葉も現物もなくなって、「核兵器」も「地雷」もなくなって・・・ってなったら、そんな素晴らしい世界なんてないじゃないか!
・・・って、そんなの俺のただの妄想だけど。
だけど、その妄想に少しずつ近付ける方法があると思うんだ。少しでも「空想的理想論」を「現実的理想論」に近付けられるような、ちょっとずつのステップが・・・。
中国って、どうしても日本にとっては軍事的には経済的にも「脅威」になってしまう。でも、その中国にいる人は・・・
みんな優しいですよ。
あからさまに反日を出してくる人になんて今まで出会ったことがないし、道を聞いても何かを質問してもみんな丁寧に教えてくれる。
人と人ならこんなに簡単に近付けるのに、その規模が国となると、一気に困難になる。
何とかしてぇもんだよな・・・。
そんなことを考えながら、僕は1人万里の長城を歩き回っていた。そしてその場を後にした。
妄想を現実へ、目標を実現へ!その想いを小さく心に秘めながら・・・!
※おまけ。階段を歩き疲れて長城の上でくたばっている欧米人たち。これもどうかと思いますけどね・・・(苦笑)。
2014年7月4日。欧米人が溢れ返っていて、ちょっと皆さん賑やかな北京の安宿にて。
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