世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『徒然なるままに・・・』今、僕は日本を目指すVol,1。

2014-07-18 12:21:00 | 日記
2014年7月19日。


《LCC全盛の時代に、わざわざ44時間もの時間をかけて日本を目指すバカな男、俺。でもその「44時間」が、色々なものを振り返らせてくれる。この「44時間」が、無駄のようでとても有益のようで・・・なんだかそれがたまらなかったりもする。》


「ついにこの日が来てしまったな・・・。」2014年7月19日の朝、それがこの日の朝の僕の率直な感想だった。


上海の知人宅に泊めていただいていた僕は、その方の車でフェリー乗り場まで送っていただき、ついに日本への岐路へとつくことになった。


実は8年前にも乗ったことがある日中間国際フェリー「新鑑真号」。なんかワラけてきた、またこのフェリーに乗ることになるなんてね!


8年前にも眺めた、フェリー出航前の上海の街並み。ホントにワラけてくるわ、俺またこの景色見てるでやんの!



ふと手帳を眺めてみた。「去年の俺はどこで何をしていたんだろう。」


“2013年7月19日。~ボスタ・ビアからサンタ・エレナへ~”そうか、この日はブラジルからベネズエラへの国境越えをした日だったんだ・・・。


手帳のメモを見ただけで、その日のことが鮮明に甦ってくる。ブラジルで出会って一緒に国境を越えたイギリス人・ベンのことも、国境でベネズエラの通貨に両替をしたら信じられないような札束になってしまったことも、ベネズエラ側の最初の街、サンタ・エレナの街の様子も・・・。


これが旅の凄いところ。旅をしていると「日々冒険、日々財産」なのだ。手帳のほんの少しのメモ書きを見ただけで、その日何をしていたのかが鮮明に思い出される。こんなこと、日本での日常生活ではなかなかない。



12時30分。定刻通りフェリーが動き出した。


僕は少しの間甲板に立ち、何かを考えるでもなく何かを考えてみた。


「なんで俺は、この旅に出ようと思ったんだろう・・・。」


2014年5月14日。僕はロシア上空で、この旅への想いをブログに書いていた。僕はその内容を、ほぼ逐一覚えている。狭い機内の中で黙々とノートにペンを走らせていた、あの時の記憶が甦る。


今この旅を終えるに当たり・・・僕は何を「宣言」すればいいのだろう。何を「宣言」すべきなのだろう。


この旅が無駄だったなんて、少しも思っちゃいない。この旅に出たことが失敗だったなんて、これっぽっちも思っちゃいない。


本当に楽しかった。本当に得るものがあった。素晴らしい人達に出会え、並々ならぬ学びと刺激が日々僕の目の前に現れてくれた。



人類が住む世界5大陸の縦横断も成し遂げることができた(オーストラリアは以前周遊済み(笑)!)。その土地の臭い、そこに住む人々の優しさ・・・全てが僕の頭に残っている。


それなのに・・・不思議な虚しさもある「おっしゃ~!やってやったぜ!」という充実感と達成感もそこにはバリバリいるのに、何とも表現し難い「空虚」もまた、その隣にいる。



動き出したフェリーは予想以上に速い。


あっという間に上海の街中を抜け、外海へと出ようとしている。


実は未だに何だか訳が分からない。「このフェリーに乗っていると、俺は日本に着いちまうんだな・・・。」


「よし、何かをしよう。」僕は一冊の本を取り出した。


湖南省の長沙市でお世話になった僕の空手の先輩、堀尾先輩からいただいた中国に関する本だ。


けっこう厚いし字も多いしちょっと読むのは大変なのだけれど、中国のことがリアルに描かれていてなかなか面白い。


「そんな中国を最後に、僕は日本に帰るのか・・・。」


最後の街となった上海も実はメッチャ忙しかったし、バタバタしながらフェリーに乗り込んだ僕は、色々な意味で心の準備が出来ていなかったのかもしれない。



上海では1つ、素晴らしい再会があった。


香港の街で僕に声を掛けてくれた湖南師範大学への留学生、サイトーくんと再会することが出来たのだ。


一緒に昼飯を食い、上海の海を眺めながら一緒にビールを飲み、日本と世界について語り合った(マジでバカみたいに熱い政治談議をしていました)。


彼はまだ20歳なのだが、いい!かなりいい!しっかりと自分の意見を持ち、日本の将来についても真剣に考えている。こういう若者に出会えるとマジで嬉しくなる。こういう若者に日本を背負っていってもらわないと!



夜。


甲板に出てみた。生暖かい風が止むことなく吹きすさぶ。


さすがは海風、あっという間に身体中がベタベタになる。でも、これがまたたまらない。


下の階からは中国人乗客のカラオケの声が、そして食堂からは凄まじい大声を出しながらトランプに興じる中国人の声が響き渡る(笑)。




内心「うるせぇな~ホントに!」と思いつつ、それにもすっかり慣れてしまった自分がいる。面白いもんだ。



2014年7月19日。僕は何も心の整理がつかなかった。僕の人生の中でも大きな節目となる大切な日なのに、僕は何も心がまとめられないまま、今この船上にいる。


館内放送が入った。「時刻を日本時間に設定して下さい。」


ああ、本当に日本に帰るんだな・・・。


そしてまた、今日という日が終わりを迎える。



2014年7月19日。冷房が効き過ぎていて少し肌寒い、新鑑真号のリビングルームにて。



世界一周 ブログランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ブログランキングに参加しています。「いいね!」と思っていただけたら、バナーにクリックをお願い致します!

ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 ここが「ええ?」だよ、中国人(笑)Vol,3“よいこと編”

2014-07-18 11:43:47 | 日記
2014年7月17日。


《ちょっと悪い書き方ばかりしてしまったVol,1とVol,2でしたが、Vol,3ではポジティブな視点から見つめて、中国人を俯瞰したいと思います。よろしくお願い致します~!》


『ここがGOOD!だよ中国人NO,1:お年寄りが来たらスッと席を譲る。その様子には素で感動!』


これに関しては、僕は恥ずかしいんです。もしかしたら日本が世界で一番席を譲れない国の1つような気がするんです。


バスに乗る時も押し合い圧し合い、列車の改札を通る時も押し合い圧し合い。そんな中国人なのに、お年寄りや身体の弱い人が座席の近くに来ると、本当に多くの人がスッと席を譲るんです。それも誰1人躊躇することなく、本当に自然に。


僕はこの様子には驚いた。「あ~もう、なんやねんこいつら~!」と思ってバスに乗ったのに、お年寄りには当然のように席を譲る・・・。僕は初めてこの様子を見たとき、中国人への見方が変わった。なにせそれは1度だけではなく、バスに乗る度に何度も見かけたのだから。


このような様子が頻繁に見られるのは中国だけではない。多くの国で「おおっ」と感じるほど、席を譲る様子は見られる。決して珍しいことではないのだが、我が国日本ではそうではない。これは悲しいことだ。


そして、どのような国でこのような様子がよく見られるかと言うと、いわゆる発展途上国が多いような気がする。これは僕の考えだが、恐らく経済的に貧しいが故に、人々の助け合いの意識が強いのだろう。困っている人がいたらみんなで助ける。弱者がいたらみんなで支え合う。みんなが当たり前のようにそう考えているのかもしれない。


制度的にはいわゆる先進国の方が進んでいたとしても、心持ちは逆なのかもしれない。経済の発展と共に個の独立性が強まり、個の意識が強くなり、「みんなで生きている」意識が薄くなっていく。今の先進各国が抱えている問題の根源には、この「みんなで生きて助け合い」の心の希薄さがあるような気がする。そんなことを考えさせられた・・・。



『ここがGOOD!だよ中国人NO,2:客人には最高のおもてなしを!中国式大歓迎!』


すいません、実はこれは僕が体験したのではなく、中国に長く住む日本人の方から聞いた話でございます。

その方に「中国で暮らしていて、中国人のいいところってどんなことを感じますか?」と聞いてみたところ、「それはね、おもてなし!お客さんが来た時には、ものすごく豪勢にお客さんを迎えるんだよ!」という返答がすぐに返ってきた。


それはもう超豪勢らしい。車でのお出迎えはもちろん、豪華な食事に綺麗な部屋に、そして男性であれば夜の街へのご案内に(笑)・・・などなど、日本のそれとは比べ物にならないらしいのだ。


ちなみに僕が湖南省の大学で日本語を教えている空手の先輩、堀尾先生のもとを訪れた時も、堀尾先生はとんでもなく豪勢で温かいお出迎えをして下さった。最初はただひたすらに感謝の気持ちだったが、「ああ、もしかしたらこれが中国式なのかな・・・」などと考えるようにもなった。


きっと堀尾先輩は、僕に身を以て「これが中国式だぞ!覚えとけ!」と教えて下さったのだと思っている。先輩、マジでありがとうございました!







『ここがGOOD!だよ中国人NO,3:実はとっても日本が大好き?不思議なダブルスタンダード。』


前回のブログで「さぁみんなレッツ反日!」などというちょっと皮肉のこもった文章を書かせていただいたが、そんなバリバリの反日がある反面、若者の間には「日本文化大好き!」という空気もあるからまた面白い。


例えばこの写真。




これは僕が海南島で泊まったゲストハウスなのだが、壁一面にドラえもんとワンピース!そして僕が日本人だと分かるとわんさかみんな集まって来て、色々と質問してくるのだ。それはもちろんネガティブな話ではない。中には「初めて日本人と話せた!嬉しい!」と言っていた女の子もいたし、「日本人は天才だよ、こんなに面白いものを次々と生み出しちゃうんだから!」と絶賛してくれる男性もいた。


長沙市で食事をしている時には、「すいません、日本人ですか?」と突然話し掛けてきた若者もいた。「あれ、嫌な話かな~」と思っていたら、それは全く逆だった。どうやら日本に興味があって、彼らは日本のことを色々と勉強しているらしいのだ。そして僕たちが日本人だと分かったので、どうしても話し掛けてみたくなってしまった、ということだ。


※「一緒に写真を撮らせて下さい!」だって!俺も有名になったもんだ(笑)。なんてね!


さらに深圳の中国銀行に立ち寄った時は、受付のおねーちゃんが「日本人ですか?」と日本語で話し掛けてきて、「I love Japan!」と言って携帯の待ち受けにしてある「嵐」の写真を喜んで見せてきた(笑)。けっこういい歳こいたおねーちゃんなだけに、それが余計に可愛かった。


中国には、とっても不思議なダブルスタンダードが存在しているようだ。政府や学校は日本は悪だと教えるが、文化的には日本は本当に広く浸透し、そして愛されている。自動車をはじめとする日本製品もとても人気が高いし、また評価もされている。なんとも奇妙な話である。


うんざりするような反日の世界に入り込むこともあれば、心が透き通るような温かい親日の場面に出くわすこともある。これは中国の、とっても不思議な1つの側面であると言えるだろう。



『ここがGOOD!だよ中国人NO,4:何だかんだ言って、結局ほとんどの人が優しいですよ!』


これは特筆することではいが、結局ですね、みんな優しいですよ!ってことです。


確かに中国人は声も大きいし豪快なので、悪いイメージを最初は持ってしまうかもしれない。しかし困っていれば必ずみんなが助けてくれるし、中国人だけが冷たいなどということは全くない。僕の感覚で言えば、これまで訪れた国と何ら変わりはない、と言ったところだろうか。


やっぱり「その国」に足をつけて動いてみることが何より大切だ。マスコミはあーだこーだ報道するが、そんなのはただの一情報。自分の眼で、耳で、心で感じずして確かなことなどは言えないはずだ。



『ここがGOOD!だよ中国人NO,5:えーとですね、とにかくですね、女性のスタイルがいい(笑)!』


すいません、最後は下世話な話です。


これは8年前はあまり感じなかったのだが、今回は非常に強く感じている。中国人の女性って、ものすごくスタイルがいいんですよ!同じ東アジアの人種でも、やっぱりどこか違うんでしょうね、もう骨格から違うんだと思います。


みんな細くてスラッとしていて、見ていてカッコイイ女性がたくさんいる。基本的に背も高い。思わず見とれてしまうことも度々ある。


のだが!これだけはビックリ。


中国人の女性はわき毛剃りませ~ん(笑)!バスや電車の吊革を持った時などに、ワサッとお毛々が見えるんですね。これはなかなかインパクト抜群!「おおっ!マジが!」と思いますよ~!



ということで、3度にも渡って『ここが○○だよ中国人』シリーズを書いてしまいました。どうもありがとうございました(笑)!


では結局のところ、中国ってどんな国なのだろう?


実は僕も全然掴みきれていない。正直よく分からない。一旅人としてこの国にいると、良と悪がバランスよく混在し、居心地の良さと悪さが不思議なバランスで取れているような・・・そんな感覚である。


この中国という国は、もしかしたら20世紀が生み出した最も謎の多い国なのかもしれない。特殊な政治形態、世界の人口の5分の1を占める大国家、経済発展は進みつつも弾圧的とも言える政府の方針・・・。考えてみれば、本当にこの国のことはよく分からない。そもそも僕のような一旅人が簡単に語れる国なのではないのだ。


だからこそ、前回と同じ結びで絞めたいと思う。そんな得体の知れない大国が日本のすぐ傍にあり、様々な意味でとてもじゃないが無視できない存在であるということ。そのことをしっかりと認識した上で、僕たち日本人は今後の日中関係を真剣に考えていく必要がある。


よし、では今回も同じように!さぁみんなで中国に行ってみよう!


2014年7月17日。深圳から上海に向かう、ちょっと穏やかな夜行列車の中にて。



世界一周 ブログランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

ブログランキングに参加しています。「いいね!」と思っていただけたら、バナーにクリックをお願い致します!