世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『ここが「ええ?」だよ、中国人(笑)』Vol,1“バス編”

2014-07-14 16:52:35 | 日記
2014年7月14日。


《世界の「バス」って面白い。世界で一番「庶民的な乗り物」それがバスだ。バスにはドラマがある。バスに乗ると、ちょっとだけその国が見えてくる。》


僕はバスが好きだ。中国でも、移動手段のほとんどはバスである。


バスに乗ると、たいてい何かしらの事件が起きる。それは中国でも例外ではない。いやいやいやとんでもない、中国こそ、ビックリバスのネタの宝庫なのだ!


ということで、今回も毎度お馴染みのバスシリーズでございます!でも最初にごめんなさい、書き方としては中国人の悪口のようになってしまうのですが、でも僕が本当に「ええ?」と思ったことだし、他の国ではなかったことでもあるんです。ですのでご了承いただけたらと思います。



『ここが「ええ?」だよ中国人 in the bus NO,1:なんでやねん!何のための2人乗務員じゃ!』


あれはカザフスタンとの国境の街、イーニンからウルムチに向かう夜行バスでのことだった。


今回の旅では初めて乗る中国の夜行バス。どんな感じのバスが来るのかな~と思っていたら、いやいやなかなかグッドなバスでビックリ!見た目は綺麗だしシートも広いし、ゆったり座って移動を楽しんでいた。


のだが・・・。


確か日付も変わっていたと思う。疲れていた僕はぐっすりと眠りに落ちていたのだが、あまりの暑さに僕はうなされるように目が覚めた。


「な、なんだこの暑さ?さっきまで毛布を被らないと寒いくらい冷房が効いていたのに・・・。」


そう、それは強烈な暑さだった。これは一体どういうことだと周りを見渡すと、なんとほとんどの座席が空になっているではないか!さらにエンジンも止まっている。僕の隣のおっちゃんもいつの間にかいなくなっていた。


「こ、これってもしかして何かヤバイことでも起きたんじゃないのか?」


僕はちょっと焦った。バスが停まっているのもただの道端のようだし、とにかく外に出てみようとバスの入り口に向かったのだが・・・。


「あれ?」


何それ?運転手が寝てるじゃねーか!


ちょっと待て。夜行バスはたいてい2人の乗務員が乗っていて交代で運転するはずだぞ。最初の2人の乗務員が乗っているのを僕は見たし。もう1人はどこにいるんだ?


と思って外に出ると、なんと!


なんやねんこいつ!車の陰で寝てやがる!マジで信じらんね~!


僕は呆れ果てた。そういうことか、乗務員が2人とも眠くなっちゃったから、バスを停めて寝ていたんだね。すごいね君たち、職務怠慢にもほどがあるよ!運転し続けるために2人で乗っているんでしょ!信じられんよワタクシには!ちょっと蹴っぱぐって起こしてやっかね!


と一瞬憤ってはみたものの、他の乗客は平然としている。みんな外でタバコを吸ったりお喋りしたりしながら、悠久の時間を楽しんでいるのだ。


僕はイラッとした自分がバカだと思った。そう、ここは中国。常識が違うのだ。


少しだけ英語が話せた僕の隣に座っていたおっちゃんに「ねぇ、このバスどのくらい停まっているの?」と聞いたら、


「ああ、もう1時間半は停まっているよ。」だってさ!すげーでやんの!みんな全然怒らないのね(笑)。


次の日の朝ウルムチの街に着いたのは、予定より見事に2時間遅れの朝10時半!つまりはあの睡眠の分、きっちりと遅れたというわけだ(笑)。


バスの運転手が寝ちまってそのまま待機だなんて、こんなの他の国でも経験したことがない。(あ、うそ。一度タンザニアでありました。でもあれは事故も併発していたし、ちょっと事情が違いますね・・・。)


ま、いずれにしても楽しもう!エンジョイ・ザ・トラブル!おかげ様で一生忘れない思い出となりました~!



『ここが「ええ?」だよ中国人 in the bus NO,2:起こしてくれよ!そのための乗務員だろーが!』


そう、その事件は広州から海南島の三亜に向かう夜行バスのことであった。


前日の深夜に長沙を発つ列車で移動してきた僕はほとんど眠れなかったため、さすがにこの日は眠かった。出発は午後4時だったのだが、バスに乗るなり僕は深い眠りに落ちてしまった。


海南島はその名通り島なのだが、橋などは通っておらず、バスごとフェリーに乗せて移動することになる。その際に乗務員と乗客はバスから降りねばならず、またフェリー代は別途購入しなければならなかった。まぁそのことは後になってから知ったのだが・・・。


僕が深~い眠りに落ちている間に、バスはフェリーターミナルに到着した。乗客はみんなサクサクとバスから降り、ターミナル内のチケット売り場に行き、そして案内所で待っていたようだ。


しかし僕は違った!僕だけは違ったのだ!


僕ね、ずっと寝てました!バスがフェリーに乗る直前まで!



まぁね、寝てた僕も悪いのかもしれませんよ?でもさ、普通ちゃんと確認するでしょ、乗務員が!そして起こして案内するでしょ!


僕もマジでテンパりましたよ!だって起きたら誰もいないし、外見たら目の前にフェリーがいるし!「ええ?これどーゆーこと?何が起きてんの?」ってなりましたよ!


しばらくして冷静になった僕は、だいたい状況はつかめた。このまま乗ってても大丈夫かな~とも一瞬思ったが、後々問題になっても面倒臭いので、外で待っている運転手にドアを叩いて僕の存在を知らせた。すると・・・!


メッチャ怒鳴ってドアを開けてきた!


「ええ?俺そんなに怒られんの?」


中国語だし何を言っているのかは全然分からない。でもきっと「てめ~、なんでずっと寝てやがったんだ!」みたいなことを言っているのだろう、たぶん。


いやいやいやおっさん、確かに俺は深い眠りに落ちてましたよ。でもさ、アンタ乗務員でしょ?客が全員降りたかどうか確認するのが当たり前でしょ?それで逆ギレって何さ?おめ~小学生以下か?コラ!


と思った僕はちょっとだけおっちゃんに盾突いたのだが、どうせ言ってることは通じないし意味はない。それに何よりここは中国!常識が違うのだ。


そして何よりヤバかったのが、僕が切符なしでここまで入って来てしまったこと。みんなから「早く切符買ってこい!もうフェリーに乗って出ちまうぞ!」と言われ、ダッシュでターミナルに駆け込み身振り手振りで事情を説明し(たぶん伝わってなかった)とにかく切符を買ってダッシュで戻って来てフェリーに乗船!何とか事なきを得たのでした・・・。


あああ、疲れた。なんでこんなことでこんなに苦労しなけりゃならないんだ?メッチャ眠かったっちゅーのに。でも一生忘れない思い出になりました!感謝感謝!



『ここが「ええ?」だよ中国人 in the bus NO,3:そうですか、そうなんですね。やっぱりここでさせちゃうんですね・・・。』

※このバスの写真は撮り忘れてしまったので、ウルムチで買い物をするウイグル人女性の綺麗な衣装を1つ・・・。


あれはウルムチからトルファンに向かうバスのことだった。


今回は夜行バスではない。昼行の、わずか4時間ほどのバスの中での出来事だ。


僕は普通に座席に座り、外を眺めていた。すると少し後ろの席の方で、何やらお母さんと子どもが言い争いをしていた。


中国人のお母さんは、とにかくどこででも大きな声で子どもを怒鳴る。カップルも恥ずかしげもなく人前で大喧嘩をする。そんな光景にはなれていたので、僕はさして気にすることもなく席に座っていた。


※これはフェリーの中ですが、信じられないような大声で電話越しに喧嘩をするおばちゃん(笑)。


のだが、どうやら事情が変わってきた。


怒鳴り合いの原因は、どうやら子どもがトイレに行きたいとのことのようだった。何分間かお互いに叫び合ったあと、お母さんは驚愕の行動に出たのだ!


でもですね、実はこの光景、8年前に中国に来た時にも目撃したんです。だから僕はそんなに「驚愕」ではなかったのですが、でも冷静に考えたら「驚愕」ですよね・・・。


なんとお母さんはバスの通路に新聞紙を敷き、な、なんと!その上で子どもにデッカイやつをさせ始めたのだ!


僕はこの光景をかつて電車で目撃していた。だから内心「おおお、またこのシーンに出会えたか!すげ~な、やっぱりやっちゃうのね・・・。」と僕は思い、ちょっと懐かしく感じてしまっていたのだ。


さぁ、そして問題はその後だ。新聞紙の上のデッカイやつをお母さんはどう処理するのか?


答えは簡単、窓からポーンです!


この処理の仕方も8年前と全く同じ。だから僕はあまり動揺しなかった。が・・・考えてみたら、すごいことですよね!バスや電車の通路でウ〇コさせてそれを窓から投げ捨てるなんて・・・。そして慣れてしまっている自分も怖いものだ。


しかし今回の件で思うのは、なぜお母さんは運転手にバスを停めてくれとお願いしなかったのかということ。中国は都市部をちょっと離れてしまえばどこもド田舎だし、野原でゴーくらい容易いのだ。


でも運転手に言ったところで、もしかしたら「ああ?んなもん通路でして外に投げちまえ!」っていう返答だったのかもしれないですけどね(笑)。


いずれにしても事情は分からないが、とにかくこの親子はバスの通路でかましてくれたのでした♪。一生忘れられない思い出をありがとう!



ということで『ここが「ええ?」だよ、中国人(笑)』Vol,1“バス編”でした!最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。楽しんでいただけましたでしょうか?


Vol,1ですので、次回も同じシリーズで行きたいと思います。中国は本当に面白い!飽きない国ですよ~。皆様、どうぞよろしくお願い致します~!


2014年7月14日。な、なんと足元を恐怖の南京虫が歩いているのを目撃してしまい、もう恐ろしくて今夜は寝られない・・・と鬼のように凹んでいるマカオの監獄のような安宿にて。


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ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『最高のビーチから世界を考える』中国・海南島と俺の想い。

2014-07-14 16:08:44 | 日記
2014年7月13日。


《中国と聞いて、綺麗な海をイメージする人は少ないと思う。しかし中国は広し!こんな場所もあるんですね!》


ここは中国最南端の地、海南島。直感的に「どうしてもこの島を見てみたい!」と思った僕は、ちょっと無理矢理予定を変更してこの地まで足を運んだ。


広州からの夜行バスに乗り、海南島最南部の街・三亜に着いたのが朝7時。


強烈な日差しの中、僕はバスを降りたのだが・・・まずはその空気にビックリ!


そこはまさに「南国」だった!


長沙や広州も十分に暑かった。しかしこの海南島は太陽の存在感が違っていた。


湿度も高い。日本の夏そのものだ。じっとしていても汗が噴き出してくるし、あっという間に身体中がベタベタになる。


そんな海南島、僕は一瞬にして気に入ってしまった!


その理由は何故か?僕にもよく分からないんだけど・・・南国特有のあの空気、アホみたいに高くて青い空・・・、それがぼくのフィーリングにガチッとはまった。その空気の中にいるだけでテンションが上がってくるのを感じた!



バスターミナルがある街中から、僕が泊まる予定の安宿のあるビーチへと向かう。


ビーチ沿いにはいくつもの集落が存在しているのだが・・・。


そこには、これまでにない「中国の空気」が流れていた。


まるで時が永遠に続くかのような不思議な空気、その中で悠久の時間を過ごす人々・・・。


仕事中だって寝たけりゃ寝る!昼間はクソ暑いもんね!商品の上とか関係ねぇ!






そして一歩海まで足を運べば、そこには中国とは思えない美しいビーチが広がっている。


と言っても、一番美しい海岸は「天涯海角風景区」という公園になっていて、入場料85元というなかなかの金額を払わないと入れないんですけどね・・・。


ちなみにこの「天涯海角」というのは「この世の果て」という意味で、海南島は長らく罪人の流刑地として使用されてきた土地なんですね。


「せっかく来たんだし!」ということで僕は中に入ったのですが、まぁ綺麗でしたよ!でも85元はボッタクリだなぁ、うん・・・(笑)。










夕方。


人々の本格的な活動が始まるのは、この時間からだ。


これまでにいくつも暑い国を訪れてきたけど、共通していることがある。それは「昼間は寝てエネルギーチャージ!」ということ!一見すると堕落しているようにも見えるけど、そうではないのだ。こんなに暑い昼間に動いたら、それこそぶっ倒れてしまう。だから暑い昼間はゴロゴロして力を溜めておき、夕方から始動!というわけなのだ。


海南島のビーチは面白い。最も人が多く賑わいだすのは、なんと夜の6~7時くらいだった。


カップル、家族連れ、友人同士・・・みんな思い思いに海を楽しんでいる。


そして浜辺では当然これ!テーブルを囲んでメシと酒!見ているだけでこっちも楽しくなってしまう。


ということで、その気はなかったのに、僕も1本ビールを買ってきて1人浜辺で乾杯っす(笑)!これがまた最高にうめぇ!




中国には「暇人」と呼ばれている、ほとんど仕事もせず昼間から麻雀やトランプに打ち込み、酒を飲んでノンビリと暮らしている不思議な人たちがいる。(暇人の姿は中国の街中を歩いていればすぐに分かります。ぜひ一度お確かめを~!)


都市部で見ると「な~にやってんだ?この人たち?」という暇人も、海南島では何故か違って見える。すごく素敵に見えるのだ。


島全体を包み込む強烈な暑さ、南国の空気・・・。それが「暇人」を「最高の生き方をしている人々」に見せているのかもしれない。



中国は人口が多いせいもあってか、あるいは急激な経済成長のせいか、どこの街に行っても比較的「せわしない街」という印象がある。


でも、この島は違うのだ。


灼熱の太陽と悠久の時間・・・。大陸中国には存在しない空気が流れている、摩訶不思議な島がそこにはあった。



かなり気に入った海南島だけど、1つ気になることがあった。


それは「少数民族の存在」。


中国で一番多い民族は漢民族だが、この海南島の先住民族はリー族、ミャオ族、回族などの少数民族である。いわば漢民族は移住者なわけだ。


しかし、市場での野菜売りや動物の、お土産の歩き売りなど、あまり収入の高くないような仕事は、ほとんどが少数民族が商っているように見えた。


バスの中でも、明らかに一般的な「中国人」とは異なる顔つきの人々もたくさんいた。


中国が組織的に少数民族を弾圧しているのは事実であり、この海南島ではどのような事態になっているのか・・・そんなことも考えさせられた。



そして僕は、先日長沙でお世話になった湖南師範大学の日本語教師、堀尾先輩のあるお話を思い出した。


ある学生が、こんなことを言っていたという。


「私は将来人民軍兵士になりたい。だってカッコイイし、人民軍兵士になってモンゴル人を追い払いたい。彼らは野蛮な人たちなんだから。」


その話を聞いたとき、僕は胸が苦しくなった。


一体中国ではどのような政策が実施されており、またどのような教育がなされているんだろう。


そしてそのような教育を受けた子ども達は、どういう大人になっていくんだろう・・・。




さらにこの海南島のことで言えば、この島は現在中国とベトナムやフィリピンとの間で領有権問題が発生している南沙諸島などに最も近い島であり、軍事的にも非常に重要な場所でもある。


最高の南国の空気が流れているこの島にも、目には見えない政治的な問題が闊歩している。


「自分のフィーリングにガチッとはまった」なんて言いつつも、この島に横たわる多くの問題を考えると・・・心が痛くなる。



中国はこの先、どのような道を歩むのか?あるいは歩むべきなのか?


いずれにしても変わらない事実、それはこの国は日本のすぐ隣であるということ。そんなことを考えながら僕は海南島を後にし、再び大陸へと戻った。


2014年7月13日。海南島と大陸を繋ぐ、ちょっと古めかしいフェリーの中にて。



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