世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

~日本の教育を改革しようvol,5~

2013-04-15 23:25:59 | 日記
先週末、オランダの教育についてのワークショップに参加してきました。

その名も「ピースフルスクール・ワークショップ」

オランダの約1割の学校で、この「ピースフルスクール」のシステムを取り入れており、
大きな成果をあげているというのです。

肝となっていたのは、
・違いを認め合うこと
・違いがる故の対立の存在は当然であること
・違いを認め合えるから、子ども達は気持ちを表現することができること
・違いを認め合えるから、みんな1つであるという感覚を持てるということ
・対立を子ども達自身で解決する術を持っていること

などと言ったところでしょうか。
具体的なことはここでは言えませんが、とても有意義な時間でした。

有意義ではあったのですが、私自身の感覚としては、
それほど「目からうろこ」のような感じではなかったのです。

これは「良い意味で」なのですが。

もちろん1つ1つのメソッドは素晴らしかったです。
ですが、それがまったく日本の学校で行われていないかというと、
そんなことはないと思ったのです。

私が参加していて思ったのは、いわゆる「良い先生」と言われている先生は
同じようなことをやっているのではないかと思うのです。

では、何がオランダでは良くて、
何が日本では良くないのでしょうか。

それは、「構造」だと思うのです。
まさに「構造問題」ですね。

日本の場合、誰かが素晴らしい実践をしていても、それが共有化されにくい。
それがシステムとして形作られ、しかも外部から提供されるという状況は考えにくいですよね。

オランダの学校の先生は、ほとんど異動などないと言っておりました。
しかし日本の公立学校は異動ばかり。
もちろん異動のすべてを否定するわけではありませんが、2年や3年で校長も変わってしまうようでは、
システムも根付かないものです。

オランダではワークシェアが進んでおり、先生方が朝から晩まで、
しかも週末まで仕事ばかりということはありません。
しかし日本の教員は、下手したら週末も全部部活です。
帰りも毎日遅い。
これでは、新しいシステムを学ぶ暇も取り入れる余裕も生まれません。

などなど、「先生一人一人」の問題ではない、全体としての要素が大きいのではないでしょうか。

このへんの話は、以前のブログでも書いたことがあります。

もちろんオランダのすべてが素晴らしく、まったく問題がないわけではないでしょう。
講師の方々も、そのことはしっかりと述べていました。

日本の教育、日本の学校にも素晴らしい点はたくさんあります。

それを活かしつつ、足りないものは足りないと全体を俯瞰し、
いかに新しいものを作っていけるか・・・。

さてさて、壁は厚く高いですが、悲観している時間も
悲観する必要もないと思います。

なんだかんだ言っても、私たち日本人は、いつだって立ち上がってきました。

よし、俺もできる限りのことをやったるわ!と、
静かに奮起しているのでありました。笑)


すべては子ども達のために

ふじもん

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