憂国のZ旗

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中国の習近平の訪日中止決議案の原案は、自民党外交部会での議論である。 合同部会になって、意見の変化が見られると共同通信報道は記事にしている事になる。

2020-07-07 12:27:58 | 政治



中国の習近平の訪日中止決議案の原案は、自民党外交部会での議論である。
合同部会になって、意見の変化が見られると共同通信報道は記事にしている事になる。


端的に「議論持越し」となれば、決議案自体が中止と読める。

共同通信にとって、自民党内で、習近平訪日中止が出るのが拙い事なんであろう。
NHKも以下同文かな、一説には、中国によるスーパーセル発動の警句もでる。
殊に、外交案件には干渉する勢力に要注意と感じる。




【また】共同通信 21:58「自民、習氏来日中止に慎重論対中非難決議案持ち越し」→自民議員 19:11「原案のまま部会を通りました」

2020年07月07日10:21 / カテゴリ:自民党マスコミ
https://www.moeruasia.net/archives/49665498.html


1: 蚤の市 ★ 2020/07/06(月) 22:16:00.50 ID:eOcNFNbc9
自民、習氏来日中止に慎重論
対中非難決議案持ち越し

自民党の外交部会と外交調査会は6日、党本部で合同会議を開き、習近平・中国国家主席の国賓来日を中止するよう日本政府に求める対中非難決議案の扱いについて協議した。一部の出席者から来日中止を要請するのは望ましくないとする慎重論が上がり、結論は持ち越された。

決議案は主に、香港国家安全維持法を制定した中国を批判する内容。今後の対応は中山泰秀外交部会長に一任された。中山氏は会議終了後、決議案の文言を見直すかどうかに関し「まさに調整している」と記者団に述べた。

会議では、河村建夫元官房長官が「日中関係を壊すような文言はいかがなものか。修正すべきだ」と発言した。
[共同 2020/7/6 21:58]
https://this.kiji.is/652856730029458529


302: 不要不急の名無しさん 2020/07/06(月) 23:12:25.48 ID:L7cIRvpH0
また共同か…
コレはフェイク?事実?
どっちですかね…

327: 不要不急の名無しさん 2020/07/06(月) 23:18:17.33 ID:rb1ayONMO
>>302
中国 習国家主席の国賓中止案 自民会合で意見まとまらず

施行を受けて、自民党の外交関係の会合で、中国の習近平国家主席の国賓としての日本訪問をめぐって議論が行われました。しかし、政府に中止を求めるかどうかで意見がまとまらず、調整を続けることになりました。

香港で反政府的な動きを取り締まる中国の香港国家安全維持法の施行を受けて、自民党の外交部会などの役員会は先週、習近平国家主席の国賓としての日本訪問の中止を政府に求める決議案をまとめました。そして、6日夕方、外交関係の合同会議を開き、決議案の内容をめぐって2時間余り議論を行いました。

出席した議員からは「国際社会の懸念を無視して法律の施行を強行しており、厳しく対処すべきだ」といった賛成する意見が出されました。一方で、「長年の努力で築かれた日中関係を壊すようなことばを盛り込むことには慎重であるべきだ」などと文言の修正を求める声が相次ぎ、意見がまとまりませんでした。

このため、中山泰秀・外交部会長らが文言の調整を続けることになりました。

[NHK 2020.7.6 22時40分]
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200706/k10012500221000.html

628: 不要不急の名無しさん 2020/07/07(火) 00:50:36.39 ID:ixGavV5g0
>>269
そこを見る限りはちゃんと結論が出たみたいだね
共同のフェイクってことか

748: 不要不急の名無しさん 2020/07/07(火) 02:02:41.45 ID:ZPFNRBuK0
>>269
いやいやこれ共同は本当にひどいな。
青山は取材力の劣化と気を使って書いているが、
これは情報工作だろう。

749: 不要不急の名無しさん 2020/07/07(火) 02:05:34.14 ID:91b/HRrh0
>>269
タイムラグが出ないようにすぐに決議して声明出して欲しい
国内外の信用失うわ


8. もえるななしさん
2020年07月07日 10:33:05
ID:ExNTEzMjU
▼このコメントへ返信
いや~ここ最近のマスゴミの挙動を見るに日米ともに国防動員法と国家情報法使ったスリーパーセル起動してる雰囲気をビシビシ感じる。
本当に手段選ばずってなってきてる。
8

29. もえるななしさん
2020年07月07日 10:55:13
ID:g3NzU5MTE
▼このコメントへ返信
国会議員自ら情報を出さないと信頼されない時代になったんだなぁ
新聞テレビはプロパガンダ機関としての道をいくのかね
29

66. もえるななしさん
2020年07月07日 11:39:01
ID:cwMzgzMzE
▼このコメントへ返信
共同が嘘を書く

馬鹿と工作員が政権攻撃

共同の嘘がバレる

俺達が何度も何度も
同じ手にひっかかるのは
政権がメディアを規制しないからだと
共産圏のようなことを言い政権を叩く
この繰り返し
66

71. もえるななしさん
2020年07月07日 11:45:44
ID:YwNTg0Mjk
▼このコメントへ返信
※44
テレ朝・小松アナ「ウイグル問題、我々メディアも実は非常に扱い難い問題。中国当局のチェックも入りますし、我々報道機関でウイグル自治区のニュースを扱うのはこれまでややタブーとされてきた部分もあって。去年、共産党の内部告発の文書が出て、NYTが報じ西側のメディアが報じて、我々が報じやすい素地が出来たってことは、おそらく中国共産党内部に力関係なんでしょうか、ウイグル問題をダシにして権力構造を変えてもいいという動きがあるのかなとすら思う」
正義の見方より転載、当然共同も中共の検閲が入っているでしょう
ただ内部告発があったりタブーだったウイグル 問題の話が出たりと力は落ちてきてると見ていいかもしんない
71


72. もえるななしさん
2020年07月07日 11:49:59
ID:AzNzc1NjM
▼このコメントへ返信
地方紙は殆どが共同通信のニュース配信に頼って記事を書いているから、ほぼ全滅状態。
ごく一部、自前で記者を派遣したりしているようなところもあるけど、そういうところでなければ読むだけ時間の無駄になる。
72



熊本県球磨川反乱。民主党政権時代に川辺川ダム建設中止へ。

2020-07-07 11:49:17 | 政治

中国・三峡ダムに「ブラックスワン」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5d099f3b2be1de4d1601d9875b8dd63f3b246f3

上記の記事を見て、熊本の豪雨災害を見れば、死者50人と、現知事も
川辺川ダム建設計画中止の文字に、驚愕する。

老いの時間を過ごすべき、球磨村特別養護老人ホーム「千寿園」で14名の死者が
出たとは、自分では行動がままならないか、動けない者の施設としての立地に
疑問が湧いてくる。何故、此処で人生の最後を受け入れるべきか!!

しかも、球磨村住民200名の避難所に、絶句する。雨水が吹き込んでビニールシートで
壁を塞ぐとは、とてもに、日本国内の出来事とは思えない。
しかも、指定避難所であると聞けば、尚更、耳目を疑う。

ここ数年、集中豪雨による災害死者数は、思いのほか多数を占めている。
交通の便利さで、住宅などが集中する結果も、その原因だろう。
「人からコンクリートへ」と言うスローガンを掲げて日本を統治した
政党が、日本国土を荒廃させるままにして、人命軽視に議員として、
国政を玩弄するのは、迷惑行為であるだけでなく、、、、
日本が、有史以前から厳しい自然との格闘であり、泣きの涙で
融和を図ったり、その厳しさ風土が、日本人を育んできた。

国の成立と成り立ちは、瞬時も忘れてはならない事である。
災害による犠牲とは、現実である。現実に立脚しない論議を、
空理空論と呼ぶ。


熊本水害、治水は万全だったのか 民主党政権が「川辺川ダム」の計画中止 専門家「ダムによる治水必要だった」
7/6(月) 16:56配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/7a469108d0cf25f30bb899a894b0e966a6d05d49
 熊本県南部を襲った豪雨では、6日朝までに死者計22人、心肺停止18人、行方不明者11人など大きな被害が出た。氾濫した球磨(くま)川の支流では、九州最大級の「川辺川ダム」の建設計画が中止された。
治水は万全だったのか。
 “暴れ川”と呼ばれる球磨川では11カ所が氾濫、多数の被害が出た特別養護老人ホーム「千寿園」のある球磨村や、温泉地として知られる人吉市など流域で約6100戸が浸水した。  国は1966年、洪水防止のため川辺川ダム建設計画を発表したが、賛成派と反対派が対立し、2008年に蒲島郁夫知事が建設反対を表明、09年に民主党政権が計画中止の方針を示した。
 関東学院大学名誉教授(河川工学)の宮村忠氏は「今回の氾濫で『ダムがあれば』と考えた人は当時の反対派にも少なくないのではないか。問題は記録的な豪雨だけでなく、豪雨に備える体制にもあった」と指摘する。
 蒲島知事は5日、川辺川ダム中止の決断は県民の意向とした上で、反対の方針に変わりがないと強調した。大きな被害に「大変なショックを受けた」とし、「ダムによらない治水を目指してきたが、費用が多額でできなかった」と述べた。  「ダムによらない治水を極限まで検討する」「それをさらに考える機会を与えられた」とも話したが、具体的な方策に言及はなかった。
 前出の宮村氏は、「人吉周辺は以前は人も少なく、ある程度の氾濫を受け入れて立ち上がることができた。しかし、現在は、交通インフラも整い、施設も増え、氾濫を受け入れる選択肢はない。だとすれば、ダムによる治水が必要だった。それぞれの時代に合った技術を適用すべきだということだ」と指摘した。
 群馬県の八ッ場(やんば)ダムも民主党政権で工事を中断したが、その後再開。試験貯水中だった昨年10月の台風19号で治水効果を発揮した。



熊本県球磨川反乱。民主党政権時代に川辺川ダム建設中止へ。治水の難しさ。
2020年7月4日2020年7月5日
https://www.bookservice.jp/2020/07/04/post-44319/

八ッ場ダムに似ているが、その後が違っていた。
2020.7.4に、九州の熊本県にて球磨川が記録的な大雨により氾濫してしまい、大災害へと繋がっている。少しでも被害が小さくなるように願うばかりだ。
昨年、関東の荒川や利根川でも反乱の危機があり一部で決壊はしたものの、辛うじて大災害は免れた。その時に効果があったかは今後の検証次第だが、民主党政権時代に物議をかもした、利根川水系の「八ッ場ダム」がちょうど貯水を始めたころで、治水として機能したとも言われている。
今回の球磨川でも、川辺川ダムが建設予定されていたが、民主党政権時代に中止の方向へ舵が切られていた。当時、前原国土交通大臣が川辺川ダム中止を表明し、その後、鳩山由紀夫元首相、後の馬淵澄夫国交大臣も同様の中止の表明をしている。但し、八ッ場ダムと同じく、計画自体は中止になっておらず、流域の市町村などの自治体で議論は続けられたが、今現在は、川辺川ダムの建設反対派が多く現在に至っているようだ。
日本では、今でもダム建設予定地が残っているが、人口減や工場の海外の移転などで、利水の必要性が薄れてきているため、ダム建設が中止の方向に動いている。しかし近年の異常気象の為に、治水を見直す時期に来ているのではないでしょうか?当然、ダムだけが治水方法ではないので、その地域に合った治水方法を見直すべきではないでしょうか。
球磨川(くまがわ)は、勾配が急な一級河川で日本三大急流の一つ、過去に何度も氾濫しています。上流部は比較的川幅が広く、途中、山と山に挟まれた地形から川幅が狭い部分があるため、雨が降ると急に水位が上がる場所があり反乱するそうです。下流では大潮の影響も出ました。この地形だとダムぐらいしか対策は無いのかもしれません。メディアもここを取り上げ議論していただきたい。
関東では昨年「首都圏外郭放水路」「神田川環状七号線地下調節池」「埼玉県にある荒川第一調節池」が、治水に有効な役割を果たしました。

何が何でも作ろうとする利権派、それを何が何でも反対する人たち、もう一度客観的に話し合う必要があるのではないでしょうか?




川辺川ダム「復活ない」 熊本県の蒲島知事 球磨川治水で
7/6(月) 11:23配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/12b54692c4fa2aa2ab75ef2ae92e3e056e9a7fc8
 熊本県南豪雨による球磨川の氾濫を受け、蒲島郁夫知事は5日、報道陣の取材に応じ、球磨川支流の川辺川ダム建設計画に反対を表明した過去の対応について「反対は民意を反映した。私が知事の間は計画の復活はない。改めてダムによらない治水策を極限まで追求する」と述べ、従来の姿勢を維持する考えを示した。  蒲島知事は2008年9月、治水目的を含んだ川辺川ダム計画に反対を表明。翌年の前原誠司国土交通相(当時)による計画中止表明につながった。国と県、流域12市町村はその後、ダムによらない球磨川治水策を協議。河道掘削や堤防かさ上げ、遊水地の設置などを組み合わせた10案からダム代替案を絞り込む協議を本格化させる予定だった。  10案は概算事業費が2800億~1兆2千億円と膨大で工期も45~200年の見通し。蒲島知事は「多額の資金が必要で、この12年間で実現できなかったことが非常に悔やまれる」としたが、「気候変動は予測できず、ダムによらない治水策が未来永劫[えいごう]続く保証もない。次の世代が考えることもある」とも述べた。(野方信助)
最終更新:7/6(月) 11:23
熊本日日新聞



冠水の人吉「打つ手がない」 男性は本気で死を覚悟した
7/4(土) 21:47配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/f84ef9e0b13dbf85e59da2db32041876720b1263
球磨川の氾濫(はんらん)で泥をかぶった車=2020年7月4日午後6時5分、熊本県人吉市、恵原弘太郎撮影
 熊本県人吉市では、球磨川沿いの市街地が広範囲で浸水した。市によると、救助要請が100件程度あり、ヘリやボートによる救助が続いた。記者会見した松岡隼人市長は「水がどんどん増えていき、打つ手がない状況にがくぜんとした」と話した。 【写真】球磨川が氾濫(はんらん)し、被災した市街地。辺り一面が泥だらけだった=2020年7月4日、熊本県人吉市下青井町、神野勇人撮影  川の近くに住む男性(69)は4日午前4時ごろ、携帯に流れてきた警報で目が覚めた。午前6時ごろ、車で川の様子を見に行った時は氾濫(はんらん)していなかったが、数時間後には両岸の建物1階が浸水していたという。  人吉市下青井町の2階建て住宅に住む男性(34)によると、午前8時過ぎ、氾濫(はんらん)した球磨川の水で玄関のガラスが割れた。妻と妻の妹と3人で荷物をまとめ、2階に避難した。  雨がやんだ後も川の水かさは上がり続けた。3人は2階の窓から外に出て、隣の平屋建て住宅の屋根の上に移ったが、川の水が引き始めるとその住宅が流され始めた。約200メートル流され、3人は別の住宅やアパートの屋根にしがみついた。しばらくして地元住民らがボートで3人を救助した。男性は「本気で死を覚悟した。感謝しかない」。
朝日新聞社
最終更新:7/4(土) 22:08
朝日新聞デジタル




球磨村の200人、壁と床ない避難所で2晩 役場も孤立
7/6(月) 17:31配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d89d910f4890afa88f592f9a09df93395e27ac7
高台にある球磨村総合運動公園の「さくらドーム」に自主的に避難した住民たち=2020年7月6日午後0時43分、熊本県球磨村、金子淳撮影
 記録的豪雨で大きな被害が出た熊本県球磨(くま)村では、200人を超える被災者が、屋根だけの避難所で2晩を過ごした。村役場も孤立し、被災者支援が十分にできない状況にある。 【写真】自主的に避難した「さくらドーム」から警察車両に乗って移動する住民ら=2020年7月6日午後3時19分、熊本県球磨村、金子淳撮影  村によると、指定避難所だった多目的集会施設は、14人が心肺停止で見つかった特別養護老人ホーム「千寿園」の近くにあり、4日午前に浸水。村民らは自主的に、地区の高台にある村総合運動公園内の「さくらドーム」に避難した。ドームには屋根はあるが、壁も床もない。避難者は地面に敷いたブルーシートの上で過ごした。5日夜は強風で雨が入り込んだため、シートを壁代わりにしたという。  ドームに避難していた淋(そそぎ)剛さん(83)は4日午前5時半ごろ、自宅の玄関口まで水が入ってきたため、隣家の2階に避難。同日夕、自衛隊のヘリコプターで救助された。自宅は10年ほど前に4メートルのかさ上げ工事をしていたが、屋根まで沈んだ。「こんなことになるとは、夢にも思わんかった」  村役場の牛塚友紀・村長公室長(40)によると、5日夜から6日朝にかけ、職員や保健師が避難者の体調確認やトイレ介助にあたったという。ドームを訪れた医師からは「高齢者や子どもには適さない環境」との指摘を受けた。村は6日、全員を約6キロ離れた人吉市立第一中学校などに再避難させることにした。  ドームそばの高台にある「寿泉寺」にも5日、近隣住民約30人が避難していた。住職の勝枝之総(ゆきのぶ)さん(66)は、避難者が身を寄せてきた4日朝から備蓄の米でおにぎりを作って配った。電気も水道も復旧しておらず、「水、米も底をつきそう。公的支援がなければいつまでもつか」と話していた。
朝日新聞社
最終更新:7/6(月) 19:37
朝日新聞デジタル



熊本豪雨の死者25人に 心肺停止16人、不明11人 激しい雨再び
7/6(月) 12:25配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1a2b121a344c6be51efcd77c046927eb263bb9c

熊本県南部などを襲った記録的な豪雨で、熊本県は6日、23人の死亡が確認されたと発表した。内訳は▽八代市1人▽芦北町9人▽津奈木町1人▽人吉市11人▽球磨村1人。八代市によると、このほかに市内で2人の死亡が確認されており、県内で亡くなった人は計25人となった。

【無情の濁流 千寿園 幸せ願う七夕短冊だけが…】

 県によると、心肺停止は16人、行方不明は11人となっている。熊本県や鹿児島県、宮崎県は6日も激しい雨に見舞われており、気象庁は土砂災害や河川の氾濫に厳重に警戒するよう呼び掛けている。




【政界徒然草】「八ッ場ダム」「スーパー堤防」に異論唱えた議員らに批判
2019.11.14 07:00
https://www.sankei.com/premium/news/191114/prm1911140008-n1.html

東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号の上陸から、12日で1カ月を迎えた。71の河川、140カ所で堤防が決壊し、治水の重要性を浮き彫りにした。一方、旧民主党政権で国土交通相を務め、群馬県の「八ツ場ダム」建設凍結を決めた国民民主党の前原誠司衆院議員や、「スーパー堤防」に異論を唱えた立憲民主党の蓮舫副代表と共産党の吉良佳子参院議員は批判も浴びた。各氏は現在、どう考えているのか。
建設中止を公約に
 「間に合ってよかった」「ヒーローだ」。八ツ場ダムをめぐっては、インターネット上でこうした賛辞が相次いだ。
 八ツ場ダムは今年6月にほぼ完成し、10月1日に「試験湛水(たんすい)」を開始した。3~4カ月かけて満水とする予定だったが、台風19号に伴う雨水約7500万立方メートルが流れ込み、ほぼ満水になった。赤羽一嘉国交相は「(下流の)利根川の危機的な状況を救った」と評価した。
 下流域での増水量から、八ツ場ダムの治水効果を限定的だとみる意見もあるが、「間に合った」との感想が相次ぐのは、旧民主党政権のいきさつを踏まえたものだ。旧民主党は平成21年の衆院選で、公約の最重要政策の一つに八ツ場ダム建設中止を掲げて政権交代を果たし、鳩山由紀夫政権が誕生した。当時の前原国交相は中止を宣言したが、23年に野田佳彦政権が撤回した。
 産経新聞などは前原氏を、言葉が先行し結果が伴わないという意味を込めてたびたび「言うだけ番長」と表現し、前原氏は反発した。いまとなってはむしろ、前原氏が「言うだけ番長」だったことに感謝すらすべきかもしれない。
 今月7日、前原氏に(1)八ツ場ダム建設中止の判断は政治的に正しかったのか(2)八ツ場が台風19号において果たした役割についてどう考えるか(3)ダム建設は無駄なのか(4)災害が激甚化するなか、今後の治水政策はどうあるべきか-を文書で質問した。前原氏は事務所を通じて「日程的に都合が付かない」とした。
「優先順位違う」
 台風19号の大雨では多摩川が氾濫し、東京都世田谷区の二子玉川地区や川崎市の市街地などが浸水した。インターネットで注目されたのが、22年、行政刷新担当相だった蓮舫氏の事業仕分けでの発言だ。
 「いまスーパー堤防(を)やろとしているところは、二子玉川沿いを視察に行かせていただきましたけど、すでに堤防が整備されて、その上でまちづくりという機会があればさらにスーパー堤防化しよう。つまり、ダブルで大切にしている。つまり住宅、人口密集地だから、やりたいという思いは分かるんですが、優先順位が違うと私は思うんですが、いかがでしょう」
 ネット上では蓮舫氏が「二子玉川沿いの治水は不必要」と言ったというように誤解・曲解され、広まった。
 「スーパー堤防」は首都圏や近畿圏の6河川の沿岸を、堤防の川の反対側の土地の住民に一時離れてもらい、土地をかさ上げして改良し、なだらかな丘にする形で堤防を強化する事業だ。整備した土地には集合住宅や公園などを造る新たな街作りも伴う。
 昭和62年に始まったが、住民の一時退去が必要なことなどから、400年の時間と約12兆円の経費がかかるとされ「スーパー無駄遣い」と批判を浴び、「事業廃止」との結論が下された。
 台風19号で多摩川が氾濫した二子玉川地区は、住民の反対などで整備が進んでいなかった場所であり、蓮舫氏の発言とは直接関係はなかったといえる。
 似たような批判を受けたのが吉良氏だ。吉良氏は26年2月の参院総務委員会で、東京都江戸川区の事業をめぐり「スーパー堤防という事業は必要ない事業だ」と述べた。
 江戸川区など荒川と江戸川に囲まれた「江東5区」(ほかは江東、墨田、葛飾、足立)は、「海抜ゼロメートル地帯」に位置し、河川が氾濫すれば、浸水が10メートルに達する地点もある。人口が多い地域で、人的、経済的な被害は甚大だ。江戸川区は今年5月、「ここにいたらダメ」と呼び掛けるハザードマップを作成し、話題となった。台風19号では政府高官も荒川の氾濫を「心配していた」と話す。
 吉良氏は堤防事業そのものを止めようとしていたのではなく、江戸川沿いの特定の地域のスーパー堤防事業に関し、「短い期間で土地から追い出すような暴挙に及んでいる」などと主張し、反対していた。ちなみに、その地点でのスーパー堤防は完成している。
 現在、蓮舫、吉良両氏はスーパー堤防の必要性、今後のあるべき治水政策をどう考えているのか。文書で回答を求めたが、蓮舫氏から期限までに返事はなく、吉良氏の事務所は「答えるべきではないと考える」とした。
 野党が政府を追及する際に使う常套句「説明責任」が白々しく聞こえる。(政治部 沢田大典)



九州豪雨、北部に被害拡大 死者50人、筑後川氾濫
2020.7.7 11:10産経WEST
https://www.sankei.com/premium/news/191114/prm1911140008-n3.html

 停滞する梅雨前線の影響で九州は7日も北部を中心に猛烈な雨が降った。気象庁は福岡、佐賀、長崎3県の一部自治体への大雨特別警報を維持し、最大級の警戒を呼び掛けた。大分県日田市では筑後川が氾濫。福岡県では今回の豪雨で初めて死者1人が確認されたほか、大牟田市で避難所が周辺の冠水で孤立し、県は陸上自衛隊に災害派遣を要請した。熊本県ではこれまでに49人が死亡、3人が心肺停止。行方不明者11人の捜索が続いた。
 福岡県によると、死亡したのは大牟田市の女性(87)。6日夜に冠水した自宅で見つかり、病院で死亡が確認された。同市で冠水した避難所は2カ所で、7日午前4時の時点で計200人以上が身を寄せていたという。
 筑後川の氾濫を受け、福岡管区気象台と国土交通省は午前8時35分、大雨・洪水警戒レベルで最高のレベル5に当たる氾濫発生情報を発表した。
 7日は熊本県南小国町で1時間に82・0ミリ、大分県日田市で80・5ミリの猛烈な雨を観測。24時間降水量は大分県日田市、福岡県大牟田市、熊本県山鹿市、長崎市でそれぞれ400ミリを超えた。