自然と音楽と・・/天山

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生誕100年東山魁夷展

2008-08-03 | 芸術

善光寺参りと言えば、善光寺の隣には信濃美術館があり、そこには東山魁夷館があります。今回は「生誕100年東山魁夷展」なので東山画伯が信濃美術館に寄付された常設の作品に加え、日本中の東山作品が集まる数少ない機会(開催期間:平成20年7月12日(土)-平成20年8月31日(日))なので、ここまでやってきました。ここもすごく暑かったですが、今年の東京国立近代美術館の混雑に比べれば人が少ないので気持ちが楽です、TVで放送されたというドキュメンタリーの中から作品に合わせて編集されたという東山画伯本人肉声での作品説明を聞きながらゆっくりと堪能する事ができました。少し前、吉永小百合さんがやっていたシャープの「日本の液晶TVは美しい」というTVCMで、美しい湖のほとりに白い馬がいる絵と写真が重なっている映像がありましたが、あれは奥蓼科御射鹿池を描いた「緑響く」という作品だそうです。本物の絵はもちろん映像以上に美しいものでした。
そんな中でも東山作品の中で私が好きなのは「残照」です。戦後肉親すべてを失った画伯が自然との一体感を得た時に描いたというこの作品。落日の思いなのか、それとも悟りなのでしょうか。この作品についてではありませんが、画伯が肉声で作品の説明をしている中、「生きているという事は全てが流動的でとどまる事がありませんが、永遠という時が止まった状態は死しかありません」という言葉は心に残りました。
今回は写真はもちろん美術館の中は撮影できないので、美術館左にあった建物の看板です。飾られている「道」・・これもいい。

長野県信濃美術館 東山魁夷館での「生誕100年東山魁夷展」はココ