真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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噛みあわなさが楽しい『恋愛小説は書けない』

2011-10-06 | 読了本review

本日は花丸で

雨月夜道さん『恋愛小説は書けない』
 受様は思い込みが激しく変人として有名な売れっ子ミステリー作家です。
 生粋のゲイである受様は、全く好みではないのに新しく担当になったコワ
 モテの男に夢中です。成就は望まないモノの熱烈な思いは伝えたくて…

雨月さんのデビュー作になりますね

受様の小説が好きな大ファンな新しい担当者と
奇行で担当泣かせな売れっ子ミステリー作家のカプで
はちゃめちゃ笑えるラブコメディです

受様はモデル並な外見の上
ベストセラー作を数多く生みだす才能に
恵まれたミステリー作家です。

但、その美貌も才能も霞むほどのぶっ飛んだ性格と
筋禁入りのゲイというマイナス要素で
黙っていれば良い男なのにと嘆かれてしまう人物でした

それでも受様は金と美貌に寄ってくるセフレとの関係を
楽しんでいたのですが、

最近担当になったある男性が
受様の性格を肯定してくれて彼に夢中になります
この担当こそが今回の攻様ですね。

攻様は強面で無愛想でつっけんどん。
駄目出しも容赦がなかったのです。

それなのに受様がのびのびと創作する為ならと
ありのままの受様で気を使うなと言ってくれたのです。

攻様にキスして押し倒したいと思いつつも
ノーマルな攻様に引かれない様にと
一生懸命自分を抑える健気な受様ですが

実をいうと攻様は受様の作品の大ファンで
尊敬する作家である受様と作品を創れる事を大嬉びしていたのです

それでも受様が想像以上の域を超えたぶっ飛んだ性格で
苦悩の毎日を送っているのもまた事実で

編集者として必死な自分を
一次的な欲望をみたす軽い存在と
思っているらしい受様に腹が立ってたまりません。

それでも憧れは消えない攻様は
自分の気持ちを正直に話すのですが
勢いで受様の告白まで受けてしまいます。

しかも自分を抱きたいとまで言われては
攻様は頭を整理するどころか
更なるカオスに引きこれてしまいます。

果たして受様の想いは通じるのか

奇人変人な相手に振り回される常識人という
カップリングはよく有りますが

自身が変だと思っていても
ソレが時分だから仕方がないと思う受様なので
自分のどの辺がどう変わっているかは無自覚なのですよね。

なのでお相手である攻様は
受様を理解しようと頑張っても常識とか普通とかには
無縁な受様には攻様の言葉が通じない

なので2人の話は全く噛みあわずで
コレがどうやったら噛みあうのかと
最後までドキドキで読んだのですが

結局、噛みあわないままに
それぞれが突っ走ったのに
ちゃんとゴールインしたのはスゴイ

攻様がもうちょっと押せ押せなら
もっと早くゴールイン出来ていたので
開き直ったに等しい今後は
もうラブラブ一直線なのでしょうね

コメント
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