【高校生になっても九九や分数の足し算、引き算ができない子がいる。高校中退の原因である『数学必修』を廃止せよ】??? 日本の教育を崩壊させたいのでしょうか?元事務次官の発言とは思えない。無償化云々の前に「高等教育とはなにか?」を議論しなくてはいけないようですね。
少子高齢化での人手不足の最大の原因は、全世界に蔓延した学歴偏重である。大雑把に言えば、生徒は教育を受け、学生は自ら学問を身に着ける者達を言う。更に、専門分野を深く知り尽くして居無いと分ら無い様な物事の知識をいう専門知識を学ぶ者達も居るが、此れは生徒に分類される。算数と数学は違う。
算数は小学校で計算能力と数学を学ぶ基礎と成るものだが、数学は数・量及び空間に関して研究し,更に " 抽象的な " 概念を扱う学問に成って居る。此の数学の " 抽象的な " 面に着目して「" 教育 " 現場」での「数学無用論」を出したのだろうが、数学は論理的思考の判定にも利用出来るので、学術能力の能力判定や学問や専門的知識を受ける上でも重要なものである。然し、
a+b+c=sのとき、(as+bc)(bs+ca)(cs+ab)は完全平方式で在ことを証明せよ。
✱ 「完全平方式」とは、整式Aが整式Bの平方に等しい時はAを完全平方式と言う。
此の問題を見ると論理的思考に関係ある問題では無く、謂わば、テクニックが無ければ大変難解で解放に時間が掛かり過ぎ、学問の府である大学入試の問題としては論理的思考の能力を判定するには不適な問題であると我は考える。
教育とは何か、学問や専門的知識の違いを個人の人生に如何生かすべきかをもう一度、考え直すべきであり、少子高齢化を人手不足の必然の原因とすることに矛盾が無いかを考えるべきで、社会人の年齢の引き下げと人生再学習の仕組みの構築を合わせて考えるべきなのでは無いか?
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